電動歯ブラシの有力ブランド「ブラウン オーラルB」の廉価版シリーズです。
「すみずみクリーン」シリーズには複数のモデルが存在しますが、プレミアムモデルを除いたスタンダードモデルの4種類は、本体そのものの性能は同じで、初回付属ブラシの種類が違うだけとなっています。
しっかりと歯垢を除去したい人向けの「すみずみクリーンEX」→初回付属ブラシ「マルチアクションブラシ」
歯ぐきに優しくブラッシングをしたい人向けの「すみずみクリーンやわらか」→初回付属ブラシ「やわらか極細毛ブラシ」
歯と歯のすき間をしっかり磨きたい人向けの「すみずみクリーンフロス」→初回付属ブラシ「歯間ワイパー付ブラシ」
歯の表面についたステインを落としたい人向けの「すみずみクリーンホワイト」→初回付属ブラシ「ホワイトニングブラシ」
ブラシには互換性があるので、初回付属ブラシとは異なるブラシを途中から装着することも可能です。
ただ、廉価版とされるだけあって、本体自体には特殊な機能は何もなく、ブラウン オーラルBの特徴である回転ブラシでもってブラッシングをすること以外は出来ません。
ブラッシングの際に目安となる2分間のタイマーもありませんが、これについては時計その他で簡単に代用出来るので、大きな問題ではないでしょう。
ブラシを歯や歯茎に強く押し付け過ぎてしまったときにランプで教えてくれたり、運転を弱めてくれたりする機能は出来ればあった方が良いと思われますが、丁寧にブラシ操作が出来る人や、電動歯ブラシに慣れている人であれば、問題にはならないかもしれません。
さらに気になるのは、この「すみずみクリーン」シリーズはブラシの回転数そのものが少なくなっていることかもしれません。上位シリーズでは10,000回転以上あるモデルもある横方向の回転は、7,600回転にとどまっています。また、上位のシリーズではブラシが回転するだけでなく、上下に振動することでブラッシング能力を高めていたりしますが、もちろん「すみずみクリーン」にはそんなことは出来ません。
そして、これはこの「すみずみクリーン」シリーズのブラッシング能力の低さと関連するのだと思われますが、この「すみずみクリーン」シリーズのバッテリーはニカド電池となっています。それ自体が致命傷ということはありませんが、ブラウン オーラルBの上位シリーズのバッテリーはリチウムイオンとなっていて、充電時間や使用時間、そしておそらくパワーにも差があります。
例えば、現行の最上位「iOシリーズ」は、充電時間約3時間で使用時間は約12日間となっていますが、「すみずみクリーン」シリーズは充電時間16時間で、使用時間は20分しかありません。ニカド電池については、継ぎ足し充電をしてしまうと電池の容量が減ってしまうという欠点があることも気になるところかもしれません。
まあ、上位シリーズと比べたときに、越えられない壁があるのは廉価版シリーズの宿命でしょう。
もちろん、廉価版の最大のメリットである価格の違いについては圧倒的なものがあります。
現行の最上位「iOシリーズ」最上位モデル「iO9」の実勢価格が3万円台のところ、この「すみずみクリーン」シリーズは2,000円前後の価格で絶賛販売中です。
上位シリーズの製品とは性能に差があることは承知の上で、このモデルで大丈夫!と決心することが出来る人であれば、シンプルな電動歯ブラシとして使いこなすことが出来そうです。
■ブラウン オーラルB「すみずみクリーン」のスペック
発売 | 2018年4月 |
ブラシ振動数 | 7,600回/分 |
サイズ | 直径31×高さ185mm |
重さ | 115g |
連続使用時間 | 約20分 |
充電時間 | 16時間 |
バッテリー | ニカド電池 |
運転モード | - |
付属ブラシ | マルチアクションブラシ/やわらか極細毛ブラシ/歯間ワイパー付きブラシ/ホワイトニングブラシのいずれか |
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