他力本願で良いのかもしれない活動量計。fitbit「versa2」

パッと見の外観は、旧モデルと大きな違いは無いようにも見える2代目です。

Black/Carbon


Fitbit Versa 2 Alexa搭載 スマートウォッチ Black/Carbon L/S サイズ [日本正規品] FB507BKBK-FRCJK

Stone/Mist Grey


Fitbit Versa 2 Alexa搭載 スマートウォッチ Stone/Mist Grey L/S サイズ [日本正規品] FB507GYSR-FRCJK

Petal/copper Rose


Fitbit Versa 2 Alexa搭載 スマートウォッチ Petal/Copper Rose L/S サイズ [日本正規品] FB507RGPK-FRCJK

Emerald/Copper Rose


Fitbit Versa 2 Alexa搭載 スマートウォッチ Emerald/Copper Rose L/S サイズ [日本正規品] FB507RGPE

実際は、モニターの表示エリアが拡大していたり、素材に艶消し加工が施されていたして、外観もちゃんと進化しています。
メーカーいわく「存在感を際立たせる、考え抜かれたデザイン」とのことなので、パッと見では分からない奥深いところにも違いがあったりするのでしょう。

しかし、この「versa2」の最大の特徴は、奥深いデザインではなく、中身のソフトにあることは間違いありません。

キャッチコピーも「ついに実現。ALEXA & さらに進化した睡眠記録機能を搭載」となっています。

「ALEXA」=もちろん、あのアマゾンのアレクサです。

「ついに」と言われるほど待望の機能でもないような気がするのですが、話しかけると天気が分かったり、リマインダーを設定出来たりすると言われれば、まあ悪いことでは無さそうです。

アマゾン製の人工知能であるアレクサを搭載することはfitbit的にどうなの?という疑問も浮かびますが、実際問題、ここにfitbit独自の人工知能が搭載されたとして、それが魅力的かと言われると、なかなか微妙なところがありそうなのも事実です。

フィットネスレベルの測定を中心とする製品を手掛けるfitbitですが、市場がかぶっている最強のライバルとして、あのアップルが手掛ける「Apple Watch」がいることを意識しないわけにはいかないでしょう。

通話も可能な「Apple Watch」とは、機能も金額も、この「versa2」とは大きく異なることは間違いありません。しかし「Apple Watch」にもフィットネスレベルの測定が機能として組み込まれている以上、「versa2」としては、単なる「Apple Watch」の下位変換機とされるわけにもいかないということも分かります。

アップルに真っ向勝負で対抗し得るIT企業と言えば、グーグル、フェイスブック、そしてアマゾンくらいしかありません。fitbitがアマゾンのアレクサと組もうとするのは、実に現実的な選択なのです。

そして、この「versa2」には、他にも音楽のSpotifyや、Deezer、アスリート向けのStravaなどのアプリとの連携機能も組み込まれています。

自分好みのアプリを入れることが出来るのはスマートウォッチの大きな特徴ですが、スマートウォッチとしてのスペックがそれほど高くないフィットネス系端末であるこの「versa2」は、自社独自のソフトを開発するよりも、すでに多くの利用者がいる他社製のソフトと連携することで、よりスマートウォッチっぽい使い方を可能にすることを目指したのでしょう。

これはすでにそのプログラムを愛用している人にとっては、この「versa2」を使い始めるハードルを下げる効果があるかもしれません。基本的にスマホで稼働する他社製のプログラムを利用する以上、この「versa2」と連携させるために、連携しているスマホが近くになければならないという制約も抱えてしまうことになりますが、もともと、この「versa2」はGPSも連携しているスマホのGPSを利用するので、屋外ランニングなどで走行ルートを残すためには、スマホとの2台持ちが前提となっています。スマホはカバンにしまっておいて、データを楽に確認できる端末としてこの「versa2」を腕に巻くのが正しい使用方法なのです。

どうせ連携しているスマホが近くにあるなら、そのスマホの機能を使い倒してやれというわけです。

かさばるスマホを持っているとパフォーマンスが落ちてしまう!というくらいにハードなトレーニングをする人にとっては、初めからこの「versa2」では力不足なので、選択肢からは外れてしまうでしょう。しかし、スマホを持ちながら、ライトにトレーニングしたい、という人にとって「versa2」と連携できるアプリが増えることはアレクサが使えることと同様、特に悪いことではありません。

おまけに普段使いも違和感ないほどに無難なデザイン、そして「Apple Watch」よりはグッとハードルの低い本体価格となると、フィットネス系のバンド型活動量計として、この「versa2」が有力な候補として選択肢に上がってくる可能性は低くはなさそうです。

■versa2のスペック

発売2019年9月
測定項目歩数・距離・消費カロリー・上昇階数・活動時間・睡眠状態
心拍計測機能あり
GPS機能なし(連携可能)
バッテリー持続時間6日間以上
充電時間2時間
サイズ-
重さ-
防水レベル50M(水泳可)

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