エレクトロラックス「エルゴラピード ZB30シリーズ」

リチウムイオン充電池搭載の上位モデル

ウォーターメロンレッド↓


Electrolux エルゴラピード・リチウム ZB3012(ウォーターメロンレッド)

タングステン↓


エレクトロラックス エルゴラピード・リチウム ZB3013(タングステン)

ニッケル水素電池搭載の下位モデル

アイスホワイト↓


エレクトロラックス エルゴラピード ZB3004(アイスホワイト)

パープル↓


エレクトロラックス エルゴラピード ZB3006(パープル)

「自然に手が出る2in1」

だそうです。

もちろん、手が出ると言っても拳が出るという訳ではありません。

この「ZB30シリーズ」では、本体からノズル部分をハンディ掃除機として取り外せるようになっているのです。そのハンディ部分に手が出るというワケですね。

床を掃除している途中で、椅子や棚の上などを掃除したくなった時にサッとハンディ部分を取り外して掃除が出来るのです。

いくらコードレスといっても、この長い本体を持ち上げて何かの上を掃除することは、かなり困難な作業になりそうなので、これはなかなか便利そうです。

そして、掃除機のヘッドの宿命とも言うべき、髪の毛や糸などの絡み付きを解消する「ブラシロールクリーン機能」が搭載されています。ヘッドにあるスイッチを踏むだけで、ブラシに絡まったゴミを切り落として、そのまま吸引してくれるという、これまたなかなか便利そうな機能です。

ただ、この「2in1」や「ブラシロールクリーン機能」は旧モデル(ZB29シリーズ)からの継続仕様なので、新しい仕組みという訳ではありません。その他、自立する構造や、ダストカップ+フィルターが水洗い出来るところなども旧モデルと変わりはありません。

旧モデルと違うのは、ヘッド部分のホイールが大きくなって取り回しがしやすくなったというくらいのようです。そのせいか重量が2.4→2.6kg(リチウム電池)/2.7kg(水素電池タイプ)と数百グラム重たくなっています。さらに、フィルターの価格も旧モデルより300円ほど高くなっていたりもします。

もちろん進歩もしていて、リチウム充電池タイプの稼働時間は30分→35分(通常モード)と5分ですが長くなっています。

ただ、それはあくまで「リチウム充電池タイプ」の場合です。「ニッケル水素電池タイプ」の場合は、最大稼働時間は20分となります(これも旧モデルのニッケル水素電池タイプと比べると5分長くなっています)。

リチウムイオン電池タイプとニッケル水素電池タイプ。

どちらが良いのか?

ということになると、全く疑問無く「リチウムイオン電池タイプ」の方が良いでしょう。

なにしろ、「リチウムイオン電池タイプ」が充電時間4時間で最大35分稼働するのに対し、「ニッケル水素電池タイプ」はなんと充電に16時間も掛かるのです。

それでいて、最大稼働時間が20分。

まさに、眠れる獅子の称号がふさわしいほど、たっぷりとした睡眠時間が必要なのです。

ここで、1つの疑問が生じます。

なぜ、明らかに使い勝手の劣る「ニッケル水素電池タイプ」が存在するのか?

そう。

もちろん「ニッケル水素電池タイプ」の方が安価なのです!

「リチウムイオン電池タイプ」が約34,000円前後なのに対し、「ニッケル水素電池タイプ」は約28,000円。

その差6,000円もあります。

しかも、「リチウムイオン電池タイプ」の交換充電池は8,400円するのに対し、「ニッケル水素電池タイプ」の交換充電池は5,800円と交換充電池でも安価となっているのです。

、、、ただ。

リチウムイオン電池が約500回の充電で交換という目安となっているのに対し、ニッケル水素電池は約300回の充電で交換が目安となっています。

、、、。

価格は安いが寿命も短い「ニッケル水素電池」。
これは、ややこしいことになって来ました。

仮に1日1回充電するとして、それぞれ目安の充電回数で電池を交換するという想定で計算してみると、リチウムイオン電池の方が1年あたり約940円ほどおトクということなります。

約6〜7年使用すると「リチウムイオン電池タイプ」と「ニッケル水素電池タイプ」の購入費+維持費が並びます。

、、、。

微妙な線です。

実際は1日1回のフル充電は必要ないと思われるので、2つのモデルの金額が並ぶのはもう少し先なのかもしれません。しかし、「リチウムイオン電池タイプ」には1回の充電ごとに15分の稼働時間の余裕があるということも忘れてはいけません。当然ながら、トータルの掃除可能時間は「リチウムイオン電池タイプ」が大きく上回るということになります。

お金に余裕があると気持ちにも余裕を持って掃除出来るという、セレブ資本主義的な構造がここで垣間見えます。

「自然に手が出る」と言われても、やはりなるべくなら「リチウムイオン電池タイプ」の方に手を出しておきたいところです。

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