LG「ホームボットスクエア VR6270LVMB」



LG VR6270LVMB ミラーブラック HOM-BOT スクエア

LGのロボット掃除機、ホームボットスクエア「VR6270LVMB」です。

「お部屋のスミズミまでおまかせ。期待できるお掃除力」

だそうです。

「スクエア」という名称が示す通り、某「ルンバ」に代表される円型ではなく、四角い形をしています。四角いとコーナーをより掃除しやすいのだそうです。コーナーには丸よりも四角の方が入りやすいと言われれば、確かにそんな気もしてきます。

さらに同じLGの円型ロボット掃除機より1.5cm長い回転ブラシを採用しており、部屋の角のゴミ除去率は89%も向上したそうです。

89%、、、。

それって、元が悪過ぎるのでは、、、という言葉はもちろん飲み込むしかありません。
ともかく今は良くなったということなのです。

しかもよく考えると、ホームボットスクエアの四角い形状は、よりコーナーの近くで回転ブラシを動かせるという利点があるということになっていますが、円型タイプは回転することでコーナーに近い場所に回転ブラシを持って来ることが出来るのではないか、という気もしてきます。

そもそもこの「VR6270LVMB」自体、「スクエア」となっていますが、完全な「四角」というわけではなく、角丸の四角という形状をしています。コーナーにピタリと入り込むような形状をしている訳ではありません。

コーナー問題はさておき、この「VR6270LVMB」の長所として豊富なセンサー類も見逃すことは出来ません。

「デュアルアイ2.0」というメーカー独自の空間認識技術を搭載しています。
独自と言っても仕組み自体は独自なものではなく、本体の上と下にカメラが付いていて、天井と床を認識して現在位置を把握するという機能です。

おそらくこれにより、様々な運転モードが可能となっています。
テキパキと掃除をする「ジグザグモード」、部屋をブロックに区分してしっかり掃除する「空間拡張モード」、指定された範囲をしっかり掃除する「マイスペースモード」、直径1.5メートルを掃除する「ここだけモード」の4つです。

「デュアルアイ2.0」は空間認識能力が高く、部屋が暗くても現在位置を見失うことがないようです。従来品は部屋が暗くなると「どこを掃除してよいかわからなくなってしまう」ことがあったようです、とサラッと驚きの情報公開がされていますが、まあ、これもこのモデルでは改善されているということなので、パクッと言葉を飲み込んでおきましょう。

「デュアルアイ2.0」の他にも、赤外線センサーよりも広範囲を正確に感知する「超音波センサー」を搭載していたり、本体の異常を自己診断して音声で教えてくれる機能がついていたりと、なかなかのハイテク感があります。近くて遠い国、韓国のメーカーであるLGですが、さすが売上高1兆円を超える巨大企業といったところでしょうか。

さらに運転音が48dBと比較的静かになっているのも魅力といえるでしょう。
カーペットを感知すると自動でパワーが上がったりするという小技も持っています。

ただ、実は「デュアルアイ2.0」を始め、主要なセンサー機能は先行して発売されている下位モデル「VR6260LVM」と共通です。

異なっているのは、上位モデル「VR6270LVMB」には、カーペット専用の回転ブラシが付属していることと、付属品のスペアが多いこと、そして、高級な光沢塗装とUVコーティングがされていることぐらいで掃除に関する機能は共通です。カーペット専用の回転ブラシは、下位モデル「VR6260LVM」にも装着することが出来るので、実質的な差は塗装だけです。

上位モデル「VR6270LVMB」と、下位モデル「VR6260LVM」の間には2万円近くの価格差があるので、掃除機能だけを考えると下位モデルの方がおトク感がありそうです。

どちらにしても、なかなか高機能な製品となっており、ロボット掃除機の王様「ル◯バ」の最上位機種と比べても、十分対抗モデルとすることが出来そうです
ただ、肝心の掃除能力についてあまり説明が無いのがちょっと不安なところかもしれません。ゴミを残さないためのメカ機構はライバルのル◯バの方が気を配っている感じがしますし、空間認識のセンサーが充実している割に、ル◯バに搭載されているゴミ感知のセンサーは積んでいません。

また、高性能はリチウムイオン充電池の搭載しているのは良いのですが、充電池の価格がよく分からないのは気になるところです。
充電池以外のブラシ類などの消耗する部品の価格についてもよく分かりません。

LGだから大丈夫だろう。

と断言するまでの安心感が持てるかどうかは、かなり個人差がありそうですが、ロボット掃除機を検討する上で無視出来ない製品だということは言えそうです。

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