世界基準NO.1。ブルーエアの空気清浄機「650E」

ブルーエア 650E






なんだかパソコンのサーバーみたいにもみえるシンプルな外見をしていますが、何を隠そう!

この「650E」こそが「世界基準NO.1」の空気清浄機なのです!

パチパチパチ。

「世界基準NO.1」

小心者は聞いただけで恐れ入ってしまいそうな圧力がある言葉です。

「世界基準NO.1」ってどういうこと?

この「世界基準NO.1」の空気清浄機を開発したブルーエア社はスウェーデンに本社のある空気清浄機の専業メーカーです。

設立は1996年と比較的新しい会社ですが、アメリカの高級空気清浄機市場では高いシェアを持っているのだそうです。もちろんアメリカだけではなく、世界50カ国に展開しているというだけあって、自信満々です。

「日本に来ていちばん驚いたこと。それは、汚染物の除去率ばかりが、もてはやされていること」

だそうです。

、、、。

えーと、正直言って、汚染物の除去率が高いことは悪いこととは思えないのですが、自信満々のブルーエア先生にそんなことは言えません。

ドキドキしつつ下を向いていると「世界基準」ブルーエア先生はたたみかけて来ます。

「空気清浄機の本質は、いかに速く効率的にキレイな空気で部屋を満たすことができるか、そしてそれをどう維持できるかということにほかなりません」

、、、。

えーと、ちょっと、分かりにくいですが、要するに「スピード」が大事だよ、ということのようですね。

先生はやっぱり難しい言葉が好きです。

いくら除去率が高い空気清浄機ても、ノロノロしていると空気の汚れを除去しているそばから、どんどん部屋の空気は汚れていっちゃうので、それ以上のスピードでキレイにしていかないといけないよ、ということなのでしょう。

へー。

じゃあ、世界基準NO.1のブルーエアーさんはどれくらいのスピードなんでしょーか?

とちょっと反抗的になってチラッと見てみると、なんと「650E」のスペックに風量などの記載がないのです!

、、、。

コレには腹が立ちます。

しかし、よく見ると代わりに「清浄空気供給量」という数字があります。

これがいわゆる「風量」に相当すると考えて間違い無さそうです。

「世界基準」の製品ともなると、ローカルな日本の基準などお構いなしということのようです。たぶん。

さて、その数値が「150〜830㎥/h」。

、、、ああ、1時間あたりね。

ローカルジャポンでは、たいてい1分あたりの数値となっています。徹底して国際基準(たぶん)を貫くブルーエア先生の姿勢には、お辞儀とは異なる意味で頭が下がります。

この数値を60で割れば、1分あたりになりますね、簡単、簡単。

えーと、、、

最大13.8㎥/分。

ええー?!

間違いではありません。

13.8㎥/分。

、、、。

これはスゴい。

確かにこれだけの風量があれば、相当なスピードで空気をキレイにすることが出来そうです。ブルーエアだけに黒船、ならぬ青船来襲か、と心の中がざわめきます。

どうやら「世界基準NO.1」というのはダテではないようです。

改めて謙虚な気持ちで「世界基準」の中身を見てみると、ブルーエア先生は「CADR」(クリーンエア供給率)という、アメリカの家電製品協会が定めている空気清浄機の能力を数値化した指標のことを「世界基準」としているようです。

この「650E」はその「CADR」の全項目で最高値を取得しているのだそうです。

だから「NO.1」。

全項目といっても実は「花粉」「ホコリ」「タバコ煙」の3項目しか無かったりするのですが、ともかく「NO.1」なのです。

頼りがいのある「NO.1」

謙虚な気持ちのまま「650E」の性能を見てみると、空気清浄の能力はなるほど確かに頼もしい感じがします。

「HEPAサイレントテクノロジー」とそれっぽい名前が付けられたその仕組みは、フィルターを3枚重ね、さらに吸引した汚れをマイナスに帯電させ、フィルターをプラスに帯電させることで汚れの吸着精度を高めるというものです。

この仕組みはダイキンの加湿空気清浄機で使用されている仕組みと似ています。どっちが先なのかは分かりません。

結果として、0.1μmのゴミを99.97%以上、集塵するんだそうです。

なんだ、結局「除去率」にこだわってるじゃない、とかすかに反発したくなりますが、この数字はやっぱりスゴいです。

高性能フィルターとされているHEPAフィルターが集塵出来るのは0.3μmのゴミなので、その1/3の小ささのゴミまで集塵出来るということなのです。

単純にHEPAフィルターを3枚使ってるからとかじゃないの?

という疑念もわいてきたりしいますが、網目の大きさの異なるフィルターを3枚重ねているということなので、そんな単純な話ではないのでしょう。たぶんですが。

コストも「NO.1」かもしれない

「世界基準」に恥じない性能を誇る「650E」ですが、世界で戦うためには欠かせない条件があります。

それは、フィルターの交換頻度が高いということです。

ブルーエア社いわく、

「フィルターは掃除するよりも『交換』がベスト」

だそうです。

フィルター交換はランプが知らせてくれますが、半年に1回の交換が目安だそうです。

そして、フィルターの価格が「650E」の場合、1セット10,000円。

ということは、1年で20,000円。

、、、。

数字のキリが良すぎてウソみたいですが、現実です。

幸いなことに「フィルター交換は1分以内で完了するほどの簡単さ」だそうです。

まとめ

空気清浄機としての性能はハイレベルなこの「650E」ですが、機能はとてもシンプルなもので、ダストセンサー、ニオイセンサーが部屋の汚れを判断し、自動運転を行うというのが基本的な操作です。オフタイマー以外、特に付加機能はありません。

あえて言うなら、部屋の汚れ具合を顔マークで表示してくれます。

「おしゃれな遊び心」だそうですが、まあ、好きずきじゃないでしょうか。

ただ、ブルーエア社の製品は、デザイン大国スウェーデンの「エクセレント・スウェーデン・デザイン大賞」を受賞していて、スウェーデン国立美術館にも展示されているそうなので、デザインに関してヘタなことは言えません。

そして実は、通常モデルには脱臭用のフィルターがありません。
これはちょっと意外ですが、これが「世界基準」なのかどうかは不明です。

通常のフィルターがニオイを全く吸着しないという訳でもないようですが、後発で脱臭効果を強化した「ニオイフィルターモデル」が投入されています。これに伴い、通常のモデルは「ダストフィルターモデル」となっています。

実のところ「ニオイフィルターモデル」は通常のモデルに「ニオイフィルター」を装着しただけのようなので、通常のモデルでも「ニオイフィルター」を入れれば脱臭効果は高まるようです。実際「ダストフィルターモデル」と「ニオイフィルターモデル」の外観は同じです。

「ニオイフィルター」という名前になっていますが、通常のフィルター+ニオイフィルターという構造になっていて、通常のフィルターよりニオイ以外のホコリや汚れを吸着する性能が劣るということでは無いようです。要するに「ニオイフィルター」は通常のフィルターよりも高性能ということのようですが、これはちょっと分かりにくいです。

当然のことながら性能が高くなっている「ニオイフィルター」は通常のフィルターより価格も高くなっています。

ほんの8,000円ほど上がって18,000円(もちろん半年で交換)なので、10万円以上する本体価格と比べれば大したことありません(涙)。

また、この製品は3年保証となっています。

これについては間違いなく良いのではないでしょうか。

判で押したように全ての製品を1年保証にしている日本のメーカーも、ここは見習って欲しいものです。ブルーエアの製品は海外製品となりますが、日本国内にサポートセンターを完備し、万全のサポート体制を整えているそうです。

性能が高く、価格も高く、維持費も高く、おまけに騒音レベルも高い(最大61dB)。

ともかく、色々な意味でまったく侮れないハイスペック製品、それがブルーエア「650E」なのです。

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