いきなり勝利宣言するフォアベルクのロボット掃除機

フォアベルク コーボルトVR100



VORWERK ( フォアベルク )「 ロボットクリーナー kobold ( コーボルト ) VR100」VR100

いきなり勝利宣言

フォアベルクは、ドイツのメーカーだそうです。

設立は、なんと1883年!日本では、まだ明治憲法が発布される6年も前となります。いやー、これは老舗のメーカーです。

ただ、パナソニック(松下電気)の創業が1918年、ココロボのシャープが1912年、三菱電気は三菱造船から別れて設立されたのが1921年だそうなので、日本のメーカーもそれほど大きく遅れているわけではありません。東芝に至っては、前身となる田中製造所が1875年に創業されているそうなので、遅れを取るどころかより以前から事業を行っています。

フォアベルクは、元々は絨毯のメーカーとして出発したようですが「絨毯をキレイに使って欲しい!」という創業者の願いにより、掃除機の開発にも乗り出すようになったのだそうです。

そして、そのフォアベルクが自信を持って日本に送り込んで来たのが、この「コーボルトVR100」なのです(たぶん)。

「製品試験で勝利したロボット掃除機は性能が違います」

ドーン!

来ました。

製品試験で勝利!

よく分かりませんが、いきなりの勝利宣言です。

製品試験で勝利した、ロボット掃除機は性能が違う。
まあ、おっしゃる通りのような気がします。

ただ「製品試験」って何なのでしょうか?

ホームページを見ると、様々な試験の結果が列挙されています。

そしてもう実際に勝ちまくりなのです。

「極めて高い清浄能力と評価!」「最も適した掃除機!」「最高の評価!」「最高の評価で勝利!」「2度目の勝利!!」

いやー、スゴい。

勝利!勝利!勝利!です。

そして、受賞歴もズラリと並べられています。

ただ。

全てドイツ国内での評価のようなのです。

ロボット掃除機での比較もされていて、5〜6種類のロボット掃除機と比較をされているようなのですが、肝心の比較製品が分かりません。そして「勝利!」の中身についてもよく分かりません。

しかし、ともかく「コーボルトVR100」は自信満々です。

そして、実際ドイツ国内では一番人気で、シェアトップなのだそうです。

圧倒的な掃除効率!が良いのかどうか、、、

この「VR100」の特徴は、まずD型をした形状です。

「思考を尽くしたD型フォルム」だそうです。部屋の隅や壁際までぴったりと近づいてしっかりとお掃除してくれるのだそうです。

なるほど、直線部分に回転ローラーがあるので、確かに壁際などが掃除しやすいと言われれば、まあそんな感じもします。

ただ「掃除を本気で考えたフォアベルクだからこそ行き着いた形」とまで言われると、そうかな?という感じもしないでもありません。

むしろ、割と最初の方に思いつきそうな、、、という気もするのですが、老舗メーカーの言うことなので、ここは黙ってうなずいておいた方が良いのかもしれません。

そして、もちろん形だけでなくテクノロジーについても優れています。

それが「レーザーナビゲーションシステム」です。

おおー。

いかにもスゴそうです。

この「レーザーナビゲーションシステム」は空間にある全てのコーナーを検知して部屋全体の状況を分析するのだそうです。さらに搭載している光学センサーでもって、机や椅子、その他の家具を認識することで、ムダの無い動きと障害物の回避が可能ということのようです。

このムダの無い動きのおかげで、「コーボルトVR100」は稼働時間1時間でフローリングで72畳、カーペットでも45畳という面積を1度に清掃することが出来ます(フル充電時)。

これはスゴいのではないでしょうか。

ライバル(たぶん)のルンバが1回の充電で清掃出来るのは、25〜30畳程度なので、少なくとも1.5倍程度の面積を掃除してくれるということになります。

ただ。

ルンバが同じところを平均4回程度清掃するのに対し、この「コーボルトVR100」は1回のようです。

「コーボルトVR100」は、掃除する部屋の地図とルートを作成した上で掃除をするのでムダがありません。一定面積の掃除を完了するまでの所要時間は「業界最短」なのだそうです。

しかも、掃除をする際に部屋の地図を作ることで、もしも途中で充電が切れそうになった場合も、一度充電スタンドに戻り、充電が終わった後に中断した場所から掃除を再開することが出来ます。

しかし、掃除が早いことが良いかどうかは、掃除の丁寧さにもよりそうです。

ザッと掃除をしてしまうことが、果たしてロボット掃除機に許されるのか。

これは、かなり微妙なところです。

ちょっと、アレレ?なロボット性能

この「コーボルトVR100」は掃除能力についても自信満々です。

「革新的なブラッシングテクノロジー」でゴミの「取り残しを致しません(キッパリ)」と断言しています。

、、、。

取り残しが無く、しかも早いというのなら、もう文句のつけようがありません。

「コーボルトVRシリーズにとってお掃除箇所がカーペットであるかフローリングであるかなど問題ではありません」

、、、ええ?

問題にするのは、こっちだよ!

と思わず言いたくなりますが、「革新的なブラッシングテクノロジー」は、「二重らせん構造のブラシローラーと独自のサイドブラシでどんなホコリや汚れ、ペットの毛も確実に掻き集めてしっかり吸引」するのだそうです。

もう、ともかく自信に揺るぎがないのです。

さらに力強い駆動装置で「どんな段差も物ともしません」と畳み掛けて来ます。

どんな段差も乗り越え、あらゆるゴミを吸取り、しかもムダが無い。

、、、。

これは、完璧なのかもしれない、、、。

と感服しそうになりますが、細かな記載を見て行くと事態が一変します。

部屋の隅のゴミについて→「ブラシが届かない箇所だと取り残す場合がございます」

段差について→「高さ2cm以上の段差などは乗り越えることができません」

、、、。

自信は満々ですが、他と大きく違うという訳でもないのかもしれません。

また、この「コーボルトVR100」の最大の弱点が「コーボルトVR100」に進入して欲しくない場所に「磁気テープ」を貼る必要があるということかもしれません。

磁気テープ、、、。

どこからどう見てもテープです。

「ルンバ」などでは、赤外線で見えないバリアを張ってくれたりしますが、この「コーボルトVR100」はテープを床に貼れと、、、。場所によっては、掃除のたびに貼り替えたりする必要が出て来たりしそうです。

バッテリーの交換はショールームに持ち込む必要があるなど、サポート面もちょっと気になるところです。

ドイツチャンピオン=日本でもチャンピオン!とはすんなり行かないような気がしてなりませんが、これだけ自信満々な「コーボルトVR100」のことなので、何とかしてくれるのかもしれません。

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