グランブラック↓
東芝 真空圧力かまど炊き RC-10VWG-K(グランブラック)
グランホワイト↓
東芝 真空圧力かまど炊き RC-10VWG-W(グランホワイト)
東芝の誇る真空ポンプ内蔵炊飯器、その最上級モデルとなります。
加圧をすることの出来る炊飯器は他にもありますが、この「RC-10VWG」は真空ポンプを搭載しており、最小0.55気圧まで減圧することが出来ます。
真空にすると何が良いのでしょうか?
釜の中から空気を抜く
→お米の中からも空気が抜ける
→お米の吸水が早まる
ということのようです。
これにより、自然吸水で2時間くらいが望ましいとされる「ひたし」の時間が、わずか17分で完了するというのです!
おおー!
さらに、「真空」⇆「通常気圧」を繰り返すことで、お米の中からうまみを引き出す効果もあるようです。
おおおー!
まあ、「減圧」と「加圧」を繰り返されるなんて、お米にとってはたまったものではないのかもしれませんが、おいしくなると言われれば、我慢してもらう他なさそうです。
さらに、この真空パワーは保温でも発揮されます。
保温時に内釜に残る空気を外に排出することで、酸化によるご飯の黄ばみ、ニオイを抑えてくれるようです。
おおおおー!
徹底的に真空パワー押しですが、この「RC-10VWG」はそれだけではありません。
炊飯器の肝となる「内釜」にも力が入っています。
メーカー独自の溶湯鍛造製法によって作られているそうです。
溶湯鍛造、、、?
「ようとうたんぞう」と読むようです。
加圧を加えながら鍛造することで、金属内に気泡が発生したりするのを防ぐ製法のようです。まあ、精度の高い製法ということで悪いことでは無いようです(当たりまえですが)。
そして、内釜は羽釜に似た丸みを帯びた形状となっています。
釜底には凹凸が付けられ、釜底からに加熱を促進するようです。
これら様々な工夫により、高火力を維持し、温度ムラの小さい内釜となっているようです。
ただ、まあ内釜はどのメーカーも最上級モデルについては、それぞれかなり凝ったものになっているので、この「RC-10VWG」の内釜が特別優れているということもなさそうです。
やはり、最大の特徴は「真空パワー」ということになりそうなのですが、残念なことにこの真空関連の機能は昨年モデル(RC-10VPF)から変化がありません。
さらに、気になるのはこの「RC-10VWG」が「真空パワー」が使えるのは、「かまど名人」という最上級コースのようなのですが、工場出荷時の初期設定は「ecoモード」となっているようです。
「ecoモード」はその名の通り、消費電力抑制を意識したモードで、真空による保温などは出来ません。そしてなんと、「ご飯が少しかためになったり、やや水っぽい炊き上がりになることがある」とされているのです。
ええー!
それはちょっと頂けない感じです。
いやいや、普通に「かまど名人」に変更すれば良いだけでしょ。
と言われれば、まあその通りです。炊飯時間もecoモードの45〜55分に対し、55〜65分と10分しか変わりません。
ただ、消費電力が不明なのです。
ecoモードでは炊飯1回あたり177.5Whとなっています。
実は他のメーカーの製品と比較すると、この時点で既に消費電力は低めではありません。
そして「ふつうモード」となると210Whまで消費電力は上昇します。
しかし、真空状態と通常気圧状態を繰り返すという「かまど名人」については、消費電力が伏せられています。
、、、。
よく見ると、保温時の消費電力12Wh(1時間あたり)にも「平均」という注釈が付いています。
、、、。
電気代にしてみると、それほど大きな差はないのかもしれません、、、。
しかし、意図的に伏せられているような感じがして気になります。
真空パワーが強力な感じがするだけに、どうせならババーンと公開して欲しいところです。
ただ。
この「RC-10VWG」は、はっきり言って高級炊飯器です。
発売時の売り出し価格は10万円を超えています。
電気代を気にするようなチマチマした人間はハナから相手にしていないという可能性も十分あります。
細かなことを気にせず、ともかく加圧+減圧をお米にビシビシ加えてやりたいというSっ気の強い人にはおススめの製品なのかもしれません。
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