東芝のコンプレッサー式の除湿乾燥機です。
2枚の独立したルーバーを搭載しており、左右方向のオートルーバーと組み合わせることで、様々な風を吹出すことが出来ることがウリとなっています。
9/10リットル(50/60Hz)とそれなりのパワーの除湿力があり、温度・湿度センサーに基づく自動運転も備えています。
そして、2kg衣類の乾燥時間は86/76分と旧モデル(RAD-CR100X)より10分近い時間の短縮を実現しています。
ただ。
2kgを76分で乾燥というのは、相変わらずそれほど早い乾燥時間ではありません。
また、ウリである多彩なルーバーも実際問題それほど必要なのだろうかという感じもしてしまいます。
なにしろ、部屋干ししている洗濯物は動きません。
2枚のルーバーによって様々な方向に風を吹出せるといっても、最初から洗濯物に風があたる位置に除湿乾燥機を設置する方が早いですし、なにより効率的です。
それにルーバーの動きが多彩でも、結局乾燥に掛かる時間が長いのでは、あまりありがたみが無いような気がします。
しかし、この「RAD-CS100X」には消費電力が少ないという長所もあります。
最大でも252/292W(50/60Hz)というのはなかなか省エネです。
まあ、乾燥時間もそれだけ掛かるので、圧倒的な利点とは全くなっていないのですが、のんびり乾燥することで自然乾燥をうまく活用していると前向きに考えれば、ナチュラル指向の製品と言えないこともなさそうです。
基本的な機能は付いていますし、しゃかりきになって部屋干しをしているわけじゃないわ、というおっとりタイプの方には完全に無駄な製品とはならなさそうです。
ただし、搭載されているecoモードは、ただでさえ長い乾燥時間が倍近くに伸びる上、消費電力量は30Wh弱しか削減しないという今イチなものなので、使わなくても問題無いと思われます。
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