根強い人気があるシャープのサイクロン掃除機です。
この「EC-CT12」の最大の魅力、それは約1万円前後という価格でしょう。
現在のシャープの掃除機のラインアップで主役となっているコードレスのキャニスター型掃除機の最上位モデル「EC-AS710」は5万円オーバー、コードレスではないキャニスター型掃除機の最上位モデル「EC-VS510」も4万円前後、現行のラインアップで最下位のキャニスター型サイクロン掃除機となる「EC-MS21T」でも2万前後の価格となっているのを見ても、この「EC-CT12」が安価なモデルだということが分かります。
そして、この「EC-CT12」は発売が2011年と少し昔のモデルにはなりますが、単に旧モデルだからという理由で価格が下がって来た、というモデルではありません。発売当時から低価格モデルとして登場している筋金入りの低価格モデルなのです。
なぜ低価格なのでしょう?
それは、この「EC-CT12」には、高価格モデルにあるようなゴミの圧縮機能がなかったり、サイクロン機構の性能が低かったり、本体の軽量化がされていなかったり、付属ブラシが少なかったりすることと密接な関係があります。というか、それ以外ありません。
確かに、この「EC-CT12」には特別な機能はありません。何か機能らしいものと言えば、運転の強さを3段階に切り替えられることくらいです。
サイクロン機構も「遠心分離式サイクロン」という、味も素っ気もない名称のもので、しかも実際はゴミの分離性能が高くないため、チリ落とし機構を使ってフィルターからゴミを削ぎ落とさなければならないチカラ技系のサイクロンです。
重さも、本体だけで3.8kgあり、ノズルを装着した標準使用時には5.0kgに達します。
付属ノズルも、普通これは付いているよね、という伝統的な「隙間ノズル」の他に、市販の別売りノズルを装着するための「つぎ手パイプ」が付いてくるだけです。
お世辞にも高機能モデルとは言えないでしょう。
しかし!
それらを全て引っくるめた上で、
「掃除機なんだから、ゴミがちゃんと吸えればいいんじゃない?」
というニーズを満たしてくれるモデルということは出来るでしょう。
■EC-CT12のスペック発売 | 2011年6月 |
タイプ | サイクロン式 |
集じん容量 | 0.35L |
吸込仕事率 | 約70~450W |
消費電力 | 約240~1000W |
運転音 | 約57~64dB |
サイズ | 幅257×奥行363×高さ248mm |
重さ(標準使用時) | 3.8kg(5.0kg) |
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