魅惑の三角形ロボット掃除機。パナソニック「ルーロ」

パナソニック ルーロ「MC-RS1」

家電界の雄(日本地区限定)のパナソニックが満を持して投入するロボット掃除機、それが「ルーロ」です。

ホワイト↓


ロボット掃除機 ルーロ MC-RS1-W パナソニック

そしてブルーっぽいけど、ブラック↓


ロボット掃除機 ルーロ MC-RS1-K パナソニック

ルーローの三角形!

ロボット掃除機と言えば、もはやブランドという感のある王様ルンバに代表される円形が主流なわけですが、あえて異なる形状で挑戦です。

おにぎり型の三角形に見えますが、ただの三角形ではありません。

その名も「ルーローの三角形」!

だそうです。

四角形に内接する三角形(正確には三角形とは言わないようです)という、ちょっと不思議な図形です。しかも、どの面でも最大幅が同じなため、四角形の中で回転させることが出来るという特徴を持ちます。

この特徴を生かして、ロボット掃除機が苦手とする部屋のコーナーの掃除能力を高めようというのが、「ルーローの三角形」を採用した理由ということのようです。実際、正方形に「近い」穴を開けるドリルなどにも採用されている形状なので、角に強いのは間違いないでしょう。

なので、製品名も「ルーロー」、じゃなくて「ルーロ」。

わかりやすいです。

三角なだけじゃない

この「ルーロ」君の特徴は、もちろん見た目だけではありません。

パナソニック製の掃除機の上位モデルに搭載されている「ハウスダスト発見センサー」を搭載しており、約20μmのゴミを感知して、ゴミの多い場所と少ない場所では挙動も変化するようです。

センサー類も充実しており、落下防止のセンサーはもちろん、赤外線センサーと超音波センサーを同時に使用することで、ウリである壁際とコーナーをきっちり掃除してくれるそうです。

そして、やはりパナソニック製の掃除機にも採用されている「拭き取り」効果のあるマイナスイオンプレートも装着しており、拭き掃除の効果も期待出来ます。

バッテリーについても、充電は3時間で稼働時間の目安は最長60分。自動運転での充放電回数の目安は約1500回とされており、無茶な使用をせずに1日1回の充電で計算すると、4年を超える長寿命のバッテリーが搭載されています。寿命が切れた場合の交換バッテリーの価格も、13,000円となっており法外なものではありません。

毎日同じ時間に作動させるタイマーも搭載されており、さすが日本国内で抜群の知名度と安定感を誇る巨大家電メーカー、パナソニックが満を持して投入して来ただけはあって、なかなかツボを押さえた感じになっています。

ちょっと気になるメンテナンス性

なかなかソツない印象で期待が高まる「ルーロ」君ですが、ちょっと気になるところもあります。

それは「ルーロ」君のダストボックスに入れられるゴミの容量が0.1リットルしかない、という点です。

これは「ルンバ」の半分にも満たない容量です。

吸込むときの気流を利用してゴミを圧縮することで5倍の量を集められるという説明が付けられていますが、まさかダストボックスの容量が0.1リットルなのに0.5リットルも入るとは思えません。

そして、ダストボックスの容量が少ないとなると、頻繁にゴミ捨てが必要となります。

「ルーロ」君のゴミ捨て自体は簡単そうなのですが、「ルーロ」君のダストボックスには「ネットフィルター」と「プリーツフィルター」の2種のフィルターが装着されており、ゴミを捨てるたびに、この2枚のフィルターもお手入れすることが標準的な作業となっています。

「プリーツフィルター」のお手入れ用に専用ブラシも付いているのですが、わざわざ専用ブラシも使わなければならないのか、、、と、かえってため息がノドまでこみ上げて来そうです。そして、このお手入れが頻繁に必要ということになると、思わずため息が出てしまう場面もあるような気がしてしまうのです。

ゴミをガシャガシャ溜め込んでいくだけの印象が強い「ルンバ」より排気その他に気を使っていると言えなくもなさそうですが、お掃除をロボットに任せたいくらいの気分の時には、お手入れも簡単な方が良いということは間違いありません。

また、この「ルーロ」君には他のいくつかのロボット掃除機に備わっている進入禁止エリアを作る付属品がありません。

「ルーロ」君に入って欲しくないエリアは、「ルーロ」君が乗り越えられない物理的な障害物を置くことで進入を阻止するしかありません。まあ、それなりに重さがあるものであれば「ルーロ」君の進入は防げると思えるので、大きな問題とはならなさそうですが、スマートではないかもしれません。

まとめ

日本の家電メーカーの代表格であるパナソニック製のロボット掃除機ということで期待感は高いですが、それを大きく裏切ることはなさそうな製品に仕上がっているという感じはします。王様「ルンバ」を圧倒する製品かというと決してそんなことはなさそうですが、大きな弱点がなさそうなパナソニックらしい製品と言えそうです。

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