Panasonic airsis(エアシス) MC-SXD420-W
「エアシス」はパナソニックに統合されたサンヨー系の掃除機モデルです。
そのためか、他のパナソニック製掃除機とは一線を画す製品となっています。
最大の特徴は、並外れた排気性能です。
なにしろ、このエアシスはただの掃除機ではありません。
「お部屋の空気までお掃除する空間清浄サイクロン」なのです!
高性能ULPAリングフィルターを搭載しており、なんと0.08ミクロン以上の微粒子を約99.995%捕らえるというのです。
0.08ミクロン!
1ミリの1000分の1である1ミクロンのさらに100分の8という大きさです。
昨今話題のPM2.5は2.5ミクロン以下の微粒子のことを指すので、このエアシス「MC-SXD420」を使えば、大抵のPM2.5粒子を楽々とキャッチすることが出来るということになります。
実際、「クリーンルーム並み」のキレイさを実現出来るとうたわれています。
これはスゴい!
そんじょそこらの空気清浄機以上のフィルター性能を誇るという訳なのです。
その利点を生かし、このエアシス「MC-SXD420」はホースを外した状態で運転する「空気清浄モード」も備えています。
吸えば吸う程、目に見えないレベルでも、どんどん部屋がキレイになる。
そう考えると、掃除もはかどりそうな気がしてきます。
ただし、、、。
このエアシス「MC-SXD420」には、ちょっと気になる点があります。
それは、ゴミ捨てです。
目に見えないゴミまで吸込んでくれるのは大変ありがたいのですが、その見えないゴミをどうやって捨てたら良いのでしょうか?
相当慎重にやらないと、細かな(しかも見えない)ゴミが飛散して、結局掃除する前と変わらない、ということになりかねません。
しかし!
このエアシス「MC-SXD420」はそんな不安を気にしている様子が全く無いのです。
ゴミ捨ての手順は、ダストボックスのフタをガバッとあけ、大きく口を開いたゴミ袋の上でバサバサとダストボックスを振って、ゴミ袋にゴミを落とせばオッケー!みたいな感じになっているのです。
、、、。
これは、、、どうなのでしょう?
率直に言って、目に見えないゴミが猛烈に飛散してしまいそうです。
もしかすると、ゴミを捨てる際には屋外に出た方が良いかもしれません。
さらにマスクとゴーグルを着用、しかしそれでもわずか0.08ミクロンしかない微粒子の侵入を完全に防げる保証はありません。
「いやー、大丈夫ですよ。そんなに小さなゴミはあまり気にしなくても良いですよ」
と言ってしまうと、このエアシスの存在意義自体がが揺らいでしまいかねません。
、、、。
うーん。
これは、ちょっと苦しいところです。
また、このエアシス「MC-SXD420」はサイクロン式の掃除機ですが、パナソニック本流の「MC-SSシリーズ」のサイクロンとは異なり、フィルターの力を最大限に利用して、力づくでゴミを掻き集めるタイプのサイクロンです。ダストボックスの手前にティッシュを付けるとフィルターのお手入れがラクになるという、生活の知恵的な裏技までもが、しっかりと推奨されています。
他には、「隅とり逆立ちパワーブラシ」という複雑な名前のヘッドが独特です。
これは、通常の吸込み口以外にヘッドの正面にも吸込み口があり、壁に押し付けるとその吸込み口が開き、壁ぎわのゴミが吸引しやすい仕組みとなっているのです。さらにヘッドを立てれば(逆立ち)、細いすき間にもヘッドを入れることが出来、正面の吸込み口でしっかり掃除も出来るという何ともメカニカルな可変型ヘッドです。さらに、市販のフローリングシートをヘッドに装着することが出来るようになっています。
使うかどうかは別として、色々工夫されたヘッドだということは言えそうです。
ただ、この製品の最大のポイントは、やはり、特別に優れた排気性能と、かなりイマイチなゴミ捨て構造ということになりそうです。
画期的なゴミ捨て方法さえ考案することが出来れば、掃除と空気清浄の一石二鳥というこの「エアシス」の魅力を堪能出来るような気はするのですが、、、。
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