パナソニック ルーロ「MC-RS200」
パナソニックのおむすび型ロボット掃除機、「ルーロ」の新モデルです。
ホワイト↓
パナソニック ロボットクリーナー ルーロ ホワイト MC-RS200-W
ブラック↓
パナソニック ロボットクリーナー ルーロ ブラック MC-RS200-K
新モデル「MC-RS200」には、初代モデル「MC-RS1」と比べて、様々な改良が加えられています。
ちょっとずつ進化
まず、新たに床面検知センサーが搭載されました。
これにより、掃除のしやすいフローリングではパワーを抑えて運転音を控えめにしたり、ゴミの残りやすいカーペットではパワーを上げ、さらに円を描くように動くことで複数の方向からしっかりとゴミを集めたりするなど、以前よりもきめ細かな掃除が出来るようになっています。
また、予約機能が強化され、曜日や時間、運転モードまで1週間分を自由に組み合わせて設定できるようになっています。液晶画面の付いた大きめのリモコンが付属するので設定もしやすそうです。
ダストボックスも改良されていて、外径は旧モデルと同じサイズながら、旧モデルより1.5倍もゴミが入るようになっています。
サイドブラシも変更となり、ロングブラシとショートブラシを組み合わせた「2×2サイドブラシ」という、ちょっとカッコいい感じの、だけど読み方が分からなかったりするブラシにバージョンアップしています。
否めないマイナーチェンジ感
今回「MC-RS200」に加えられた改良は、旧モデル「MC-RS1」と比べると、どれも確実にプラスとなってくれそうなものばかりです。
ただ、ロボットとしての知能や、掃除機としての性能を大幅に高めるものではなく、マイナーチェンジという印象です。
床面検知センサーはあったほうが良いに決まっていますが、通常の掃除機には搭載されているものも多く、ライバル「ルンバ」にも既に搭載されているので、それほど新鮮味はありません。
容量の増えたダストボックスについても、旧モデル「MC-RS1」のダストボックスの容量が0.1リットルと元々かなり少なめだったりするので、そこから1.5倍増しの0.15リットルとなったところで、驚きの容量というわけでは全くありません。
カッコいい名前のニューサイドブラシなどは、このブラシに変更することで、結局どれくらい集塵性能がアップするのかは不明だったりする上に、旧モデル「MC-RS1」にも装着可能となっています。まあ、これはむしろ良いことなのかもしれませんが、新モデル「MC-RS200」のプレミアム感はそれほど高まりません。
まとめ
旧モデル「MC-RS1」と新モデル「MC-RS200」のどちらが良い製品かと言われれば、間違いなく新モデル「MC-RS200」の方が優れているでしょう。しかし、旧モデルと比べて、すごく良くなったのかというと、改良度は想像の範囲に十分とどまっていると言えそうです。旧モデルに無かったロボット掃除機に侵入して欲しくないエリアを設定する付属品として、別売りで専用の物理的なフェンスが開発されていたりするところなど、取りあえず今年度モデルとして、その場をしのげれば良いやみたいな雰囲気が見え隠れしないでもありません。
これで新モデル「MC-RS200」(約8万円前後)と旧モデル「MC-RS1」(約7万円前後)の価格差は約1万円です。
、、、悩ましいところです。
論外!というほどの価格差でないところが絶妙です。
バッテリーや駆動時間、ロボット掃除機としての運動性能、知能など、基本的な性能には大きな差はありません。最大の相違点の「床面検知センサー」にしても、家が全面フローリングの場合などは、ほとんど意味を為さなかったりしそうです。それでも、ちょっとでも小さめのカーペットが部屋に敷かれていたり、平日と週末でロボット掃除機のスタート時間を変えても良いかなと考え始めたりすると、新モデルと旧モデルの選択は悩ましいものとなるかもしれません。
まあ、それ以前に「ルンバ」でなくて「ルーロ!」となるような積極的な魅力を見つけたいところですが、これがなかなか難しいところが現在の市場シェアに結果として現れているのでしょう。パナソニック製品らしく隙が少なくて、決して悪い製品ではないと思うのですが、、、。
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