ナノイー有りと無しの磐石体制を続けるパナソニックのスリムな衣類乾燥除湿機「F-YZSX60」と「F-YZS60」

スリムなタテ型が特徴の除湿乾燥機です。

「ナノイー」有りの「F-YZSX60」

シルバー↓


パナソニック　衣類乾燥除湿機　［木造7畳まで／鉄筋14畳まで／デシカント方式］　F−YZSX60−S　シルバー

ゴールド↓


パナソニック　衣類乾燥除湿機　［木造7畳まで／鉄筋14畳まで／デシカント方式］　F−YZSX60−N　ゴールド

「ナノイー」無しの「F-YZS60」

ブルー↓


パナソニック　衣類乾燥除湿機　［木造7畳まで／鉄筋14畳まで／デシカント方式］　F−YZS60−A　ブルー

ピンク↓


パナソニック　衣類乾燥除湿機　［木造7畳まで／鉄筋14畳まで／デシカント方式］　F−YZS60−P　ピンク

型番の後ろの方に「X」が付くと「ナノイー」有り、付かなければ「ナノイー」無し、というのはパナソニックの共通の仕様となっています。

「ナノイー」が付いているのと、いないのと、どちらが良いのかということになると、メーカー的には100％「ナノイー」付きの方がベターということになるでしょう。

「ナノイー」があると何が良いのかについて、もはやメーカーは個別の製品ごとには多くを語りません。「ナノイー」があります！効果があります！詳しくはこちらのページを見てね、みたいなノリなのです。

水に包まれた微粒子イオンである「ナノイー」には、ウイルスや花粉などのアレル物質に対する抑制効果や脱臭効果があるとされています。某シャープの必殺技であるプラズマクラスターとそっくりな効果ですが、原理も似たようなものなのでしょう。

この効果については、お偉い研究所や先生方によって証明されているので、「ナノイー」有りのモデルと無しのモデルでは、性能に差があることは間違いありません。

この「ナノイー」を生かすべく、「ナノイー」有りの「F-YZSX60」には、カビやニオイや花粉に対応するための専用モードが「ケアモード」としてまとめて搭載されています。

そして「ナノイー」無しの「F-YZS60」には、「ケアモード」自体が無いのです。

この「ケアモード」の分、「ナノイー」有りのモデルの方が「ナノイー」無しのモデルよりもベターなものとなるのですが、「ナノイー」には実際の生活空間での効果が分かりにくいという大きな弱点があります。

たとえ理論上は「ナノイー」に効果があったとしても、様々な物質が飛んでいたり、しょっちゅう空気が入れ替わってしまったりする生活空間においては、微粒子の化学的効果を明示するのは難しいということなのでしょう。

効果はあるのは間違いないけれど、そんなに強力な効果じゃないから、もしかすると実感出来ないかもしれないね、というわけです。

そして、まさにこの時のために、メーカーは「ナノイー」無しの「F-YZS60」をラインアップに入れているのだと思われます。

わずかでも効果が見込めるなら、高機能な方が良いよ！という人には「ナノイー」有りの「F-YZSX60」を。

いやいや、目に見えた効果が確実に見込めないならいらないよ！という人には「ナノイー」無しの「F-YZS60」を。

どちらのパターンにも対応出来るというわけです。

まさに磐石の布陣を敷いているパナソニックですが、ライバルとなるシャープが基本的に全てのモデルにプラズマクラスターを搭載しているのに対し、どっち付かずとも取れるパナソニックのこの姿勢はいささか潔くないという感じがしなくもありません。

ただ、パナソニックが「ナノイー」有りと無しの磐石体制を取れるのも、この「F-YZSX60」及び「F-YZS60」が、それなりの基本性能を備えているからでもあります。

この「F-YZSX60」（と「F-YZS60」）の除湿能力は、最大5.6リットルとそれほどパワフルではありませんが、湿度と温度に合わせて運転調整をしてくれるエコナビを搭載しており、2kg相当衣類の乾燥時間目安は約108分となっています。特別優れているとは言えなくても、比較的コンパクトな本体サイズも含めて、なかなか手堅い衣類乾燥除湿機とは言えるでしょう。

「ナノイー」を付けるかどうかについては、「ナノイー」無しの「F-YZS60」と、「ナノイー」有りの「F-YZSX60」の間にあるおよそ5,000円という金額差を見て、何も感じない場合は「ナノイー」有りの「F-YZSX60」、負担と感じた場合は「ナノイー」無しの「F-YZS60」の方がベターとなりそうです。

■F-YZSX60のスペック