自走式ブラシの分だけは吸引力アップが期待出来る紙パック式掃除機。三菱電機「Be-K TC-FM1J」

現在の三菱電機にとって、掃除機の重要性は高い順から、コードレススティッククリーナーの「iNSTICK」→サイクロン式掃除機の「風神」→サイクロン式掃除機の「Be-K」→紙パック式掃除機の「Be-K」となっていると思われます。

そんな序列の低い紙パック式掃除機の「Be-K」の中でも、下位というか、下から2番目(発売当時)とはっきり言ってしまって間違いなさそうなモデルが、この「Be-K TC-FM1J」です。



まず分かりやすいことに、この「Be-K TC-FM1J」には搭載されている機能が多くありません。

紙パック式掃除機の「Be-K」シリーズの上位モデルには、紙パックの着脱が簡単に出来る「ラクイック着脱」機構や、紙パックの交換時期を教えてくれるランプ、消費電力を抑える「節電モード」などがありますが、この「Be-K TC-FM1J」にはいずれもありません。

さらに基本仕様においても、この「Be-K TC-FM1J」は上位モデルよりも、運転音が大きく、本体サイズも大きく、当然その分重たくなっています。そして上位モデルに施されている抗菌加工も無ければ、付属品のノズルも少なくなっています。

まあ、下位モデルなので当然と言えば当然なのですが、掃除機として何か特別なものをこの「Be-K TC-FM1J」に期待することはやめた方が良いかもしれません。

しかし幸いなことに、たとえ紙パックの交換が手間だとしても、消費電力が多少多くても、運転音がうるさくて、本体が大きくて重たかったりしても、掃除をする能力に影響はありません。

そして、紙パック式掃除機の「Be-K」シリーズの最下位モデル(発売当時)である「Be-K TC-FJ1J」と、この「Be-K TC-FM1J」の最大の違いは、最下位モデル「Be-K TC-FJ1J」 の床用ヘッドの回転ブラシが吸い込む際の空気の力で回転する「タービンブラシ」であるのに対し、この 「Be-K TC-FM1J」の回転ブラシはモーターの力で力強くゴミをかき込む「パワーブラシ」と なっていることなのです。

余計な機能は積まず、ただひたすらゴミを吸い込むことに集中する。

この「Be-K TC-FM1J」 のことを、そんなストイックなモデルと見ることも決して不可能ではないのです。

ただまあ、どうせ掃除をするなら快適に出来た方が良いよね、というのが多くの人の本音であることもまた事実でしょう。

■Be-K TC-FM1Jのスペック

発売2019年2月
タイプ紙パック式
集じん容量1.5L
吸込仕事率約100~500W
消費電力約300~1000W
運転音約58~64dB
サイズ幅210×奥行323×高さ210mm
重さ(使用時標準)2.4(3.8)kg
付属品サッシノズル

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