軽さがウリというか、軽さしかないキャニスター型の掃除機。アイリスオーヤマ「IC-CTP2」

「IC-CTP2」のポイント

●とにかく軽い
●パワーも無いし、特別な機能も無い

とにかく軽い

アイリスオーヤマのサイクロン掃除機です。発売は2018年とちょっと前のモデルとなりますが、長く人気を維持している製品です。

この「IC-CTP2」の最大の特長は、ズバリ軽さでしょう。

本体だけならわずか1.9kg、床用ノズルやホースを装着した通常使用状態でも3.2kgとなかなかの軽さとなっています。

現在の掃除機市場の主流となっているスティック型のコードレス掃除機であれば、通常使用状態でこの「IC-CTP2」よりも軽いモデルを見つけることはそれほど難しくありません。しかし、コード付きのキャニスター式、さらにサイクロンタイプとなると、容易なことではないでしょう。

掃除機に求めるのは、1にも2にも、3でも4でも、軽さ!という人にとっては、気になる存在と言えるかもしれません。

パワーも無いし、特別な機能も無い

この「IC-CTP2」は確かに軽い掃除機ですが、機能的な点で言えば、突出したものはありません。

床用ノズルは自走式の「サイクロンパワーヘッド」で、推進力があるだけでなく、ヘッド内部の回転気流で重いゴミもパワフルに吸い込むとのことですが、ヘッドの内部に特別な機構が組み込まれている訳ではないので、過大な期待はしない方が良いかもしれません。メーカーは「サイクロンパワーヘッド」の効果を測った上でアピールしていると思われるので、無意味ということは無いのでしょうが、ヘッド内部の形状を工夫することで、どの程度の回転気流が発生するのか、そして発生した気流の回転がどのようにゴミに作用するのか、今一つはっきりしません。そもそも、この「IC-CTP2」の床用ヘッドの内部には回転ブラシも組み込まれていて、ヘッド内部のゴミの吸込みに関わりそうなエリアで回転気流がクルクルとキレイに回ってくれそうな雰囲気もあまりないのです。

そして、この「IC-CTP2」は床用ノズル が「サイクロンパワーヘッド」であるということ以外に機能面で取り立てて特徴はありません。

ゴミを検知したりするセンサーや、特別な付属品などもありません。消費電力は少なめですが、そもそも吸込仕事率が100Wとだいぶ控えめな数字となっています。そして運転音が特に静かということもありません。

機能的に特別なものが無い分、操作はシンプルなので、使い方に迷わなくて良いよね、と前向きに解釈するのが良いかもしれません。

まとめ

根強い人気モデルとなっているこの「IC-CTP2」ですが、「軽い掃除機だよ」と聞いたときにピクリと即座に反応する人以外にはそれほど魅力は持たないかもしれません。

軽い掃除機でも、究極に軽さを求める場合にはスティックタイプの製品が本命となるわけですが、この「IC-CTP2」は、コード付きのキャニスタータイプという現在の流行りからかけ離れているモデルなので、価格がこなれているというメリットもあります。

正直なところ、最新のモデルとか素晴らしい機能とか、あまり興味がなくて、軽くて、ざっくり掃除が出来れば良いよ、という場合に候補として急浮上する可能性があるモデルなのかもしれません。


■IC-CTP2のスペック

発売2018年11月
タイプサイクロン式
集じん容量約0.4リットル
吸込仕事率100W
消費電力650W
運転音68dB
サイズ幅195×奥行328×高さ252mm
重さ(本体)1.9kg
重さ(標準)3.2kg
付属品すきまノズル

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