シンプルな外観をした除湿機です。
日立 衣類乾燥除湿機 デシカント方式 HJS-D562
この「HJS-D562」は軽量&コンパクトをウリとしています。
幅269×高さ445×奥行174mmという大きさは、同じくコンパクトをウリにするシャープの衣類乾燥除湿機、「CV-J71」の幅303×高さ524×奥行203mmを全ての寸法で下回るコンパクトぶりです。
重さでも、シャープ「CV-J71」の約9.4kgに対して、約5.3kgとかなり軽くなっています。
もちろん、これだけサイズが小さくなると除湿能力にも差があります。
1日の最大除湿能力を比べてみると、
シャープ「CV-J71」 → 6.3/7.1リットル(50/60Hz)
日立「HJS-D562」 → 5.6リットル(50/60Hz)
となっています。
パワーでは2割くらい下がっていますが、本体のサイズは6割くらいのコンパクトさなので、サイズの割には健闘していると言えそうです。
ただ。
この「HJS-D562」は、デシカント式の除湿機だということには注意が必要でしょう。
デシカント式の除湿機は、乾燥剤とヒーターを利用して空気中の水分を取り出す方式です。除湿機のもう1つの主流タイプであるコンプレッサー式と比べると、装置は小さくて済みますが、ヒーターを使用するために消費電力が高くなります。
実際、この「HJS-D562」の消費電力は、最大460Wですが、シャープ「CV-J71」は最大180Wしかありません。またヒーターを使用するので、運転しているときの室温がコンプレッサー式よりも上がります。
なので夏の暑いときに、この「HJS-D562」を稼働させると、室内がちょっと過酷な環境となることがあるかもしれません。
しかし逆に、気温が下がる冬などでは、コンプレッサー式は除湿効率が落ちてしまうのに対し、デシカント式は安定した除湿能力を保ちます。
またデシカント式には、機械の構造上、運転音が小さいので夜間の運転に向いているという利点もあります。
この「HJS−D562」には特別な機能はなく、基本的には乾いた空気をルーバーで送り出すだけですが、湿度センサーに基づく自動運転が出来る機能は備わっています。
暑くなってしまっても構わない部屋で衣類乾燥をしたり、夜間に静かに除湿運転をしたりする用途には向いているでしょう。
ただ、本体がコンパクトな分、水タンクの容量も約1.8リットルとそれほど多くないので、この「HJS−D562」を使ってたくさん除湿しようとするのは無理があるでしょう。
■HJS-D562のスペック
発売 | 2017年4月 |
タイプ | デシカント方式 |
除湿能力(1日) | 5.6リットル |
衣類乾燥時間 | - |
消費電力 | 280〜460W |
除湿面積(木造) | 7畳 |
除湿面積(プレハブ) | 11畳 |
運転モードの種類 | 室内除湿(自動・静音・結露セーブ)、衣類乾燥(標準・急速) |
搭載センサー | 湿度 |
タンク容量 | 約1.8リットル |
サイズ | 幅269×高さ445×奥行174mm |
重さ | 5.3kg |
運転音 | 約33〜50dB |
コメント