世界のXiaomi製、ライトの中のライトユーザー向けモデル「Mi スマートバンド4」

満を持してか、起死回生なのか、ついに日本市場に参入した中国の、というより、世界のXiaomiの最新スマートデバイスです。


Xiaomi Mi Smart Band 4 【日本正規代理店品】

余計な装飾の少ないシンプルなデザインと言って良いでしょう。

デフォルトのスポーティなバンドの他にオプションが無いことからも、オシャレ系の製品を目指しているわけではないことが分かります。

では、フィットネス系のスマートバンドとして優れているのかというと、そんなこともありません。

この「Mi スマートバンド4」は、歩数移動距離、消費カロリーなど、一般的なスマートバンドが計測する活動量関連の数値は漏れなく記録することが出来ます。心拍計も搭載していて、睡眠状態の記録も可能となっており、6種類のワークアウトの数値も記録することが出来ます。着信やメッセージの通知機能や、音楽再生のコントロール機能も備えています。

ただ。

決定的に欠けている何かがあるわけではありませんが、突出した何かもないのです。

これが出来るから「Mi スマートバンド4」にしよう!

という要素は、残念ながらあまり無い感じなのです。

しかし。

では、この「Mi スマートバンド4」が取るに足らない製品なのかというと、全くそんなことはありません。

この「Mi スマートバンド4」の最大の魅力、それは価格です。

「Mi スマートバンド4」の実勢価格は、なんと4,000円を下回ります(2020年5月時点)。

これはかなり驚異的、そしてライバル製品にとっては脅威的な価格設定と言えるでしょう。

何しろ、この「Mi スマートバンド4」を手掛けているのは「Xiaomi」です。

今のところネームバリューではアップルに劣るかもしれませんが、中国のアップルと言われたのも今は昔、すでに世界的な大企業へと躍進を遂げました。ことにスマホにおいては、日系企業では太刀打ちというか、比較することも出来ない存在となっています。

市場に「スマートバンド」を名乗る製品は無数に出回っていますが、その最低価格からそれほど遠くない価格で、その「Xiaomi」の製品が手に入るのです。

特に長所も欠点も無いというこの「Mi スマートバンド4」ですが、 それが「この価格で」ということになると、身も蓋もありませんが、 なかなか魅力的だと言わざるを得ないでしょう。

アップルウォッチのように突出した性能と個性(そして価格)を持っている製品は、この「Mi スマートバンド4」のライバルとはなり得ません。そして、GPSを搭載していない 「Mi スマートバンド4」の場合、ガチガチのアスリート系モデルもライバルとはならないでしょう。

ライバルとなるのは、フィットネスに関心のあるライトなユーザーをターゲットとする製品です。

その代表格となるのが、fitbitのGPS無しモデルである「INSPIRE HR」です。

「INSPIRE HR」は、対応するワークアウトの種類や計測できる数値の豊富さ、そしてデザインの豊富な交換用バンドがあるという点で、この「Mi スマートバンド4」を上回っています。

しかし、「INSPIRE HR」の価格は1万円を大きく上回るのです。

はっきりと自分のフィットネスレベルの向上に関心があって、VO2MAXの改善なども図りたい、かといって本気のトレーニングをするわけじゃないのだけど、、、というような、ライトユーザーの中でもヘビー寄りの人にとっては、多少金額が張っても「INSPIRE HR」 にする意義が感じられるかもしれません。

しかし、なんとなく自分の健康状態を知っておきたいかなとか、ちょっとでも体を動かす意識付けになれば良いな、くらいのライトユーザーの中でもライト寄りな人の場合、普通に使えるのであれば、正直なところ、安価な端末の方が良いかな、という場合は十分ありそうです。

そしてさらに、この「Mi スマートバンド4」は、電池の持ちが優秀という、地味ながら重要な特徴を備えています。

満充電から5日程度もてば御の字という製品の多い中、この「Mi スマートバンド4」は、なんと最大20日という、驚きのバッテリー持続時間を誇ります。さらに充電時間の目安も約2時間と、こちらも優秀な数字となっています。

可能であれば24時間365日、身に着け続けることが望ましいフィットネスバンドにおいて、バッテリーが長持ちすることは、使い勝手を大きく左右する可能性があります。

フィットネスバンドとして求められる基本的な機能は押さえていながら、価格が安く、バッテリーの使い勝手も良いという、この「Mi スマートバンド4」がそれなりに支持されるのは、ある意味、当然とも言えるかもしれません。

同じような価格帯で、しっかりとした基盤を持つメーカー製のライバル製品として、HUAWEIのGPS無しモデル「HUAWEI Band4」もありますが、ディスプレイの解像度やバッテリーの性能などで、この「Mi スマートバンド4」の方が上回ります。HUAWEI製のスマホと連動させる場合を除いて、この「Mi スマートバンド4」の方が優位な立場となりそうです。

■Mi スマートバンド4のスペック

発売2019年12月
測定項目ワークアウト(6種)・歩数・距離・消費カロリー・睡眠状態
心拍計測機能あり
GPS機能なし
バッテリー持続時間最大20日
充電時間2時間
サイズ
重さ22.1g
防水レベル5気圧

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