香りにこだわり始めた日立のふとん乾燥機。アッとドライ「HFK-VH1000」

日立のお手軽タイプのふとん乾燥機、アッとドライです。

ウィステリア↓


日立 ふとん乾燥機 アッとドライ ウィステリア HFK-VH1000 V

プラチナ↓


日立 ふとん乾燥機 アッとドライ プラチナ HFK-VH1000 S

アッとドライシリーズには、パワフルなメインモデルと、パワーの弱いコンパクトタイプの2モデルがありますが、この「HFK-VH1000」はメインモデルの方となります。

アッとドライシリーズの最大の特徴は、温風吹き出すU字型をしたアタッチメントにあります。

U字型アタッチメントには13ヶ所もの穴が空いていて、様々な方向に温風を吹き出すことが出来ます。U字型自体の厚みもふとんを持ち上げることになるため、単なるホースを差し込むよりも、ふとんの中に温風をしっかりと送り込むことが出来るというわけです。さらに、U字型の「U」の間にふとんを挟むことで、ふとんの表と裏を同時に乾かすという必殺ワザも持っています。

独特なU字型アタッチメントに基づくこれらの多彩な送風方法を、メーカーは「3Dブロー方式」と名付けていますが、たとえその乾燥能力が単なるホースタイプよりは優れていたとしても、その能力はホースタイプの延長線上にあることも間違いありません。

より確実に乾燥させたいという場合は、ふとんの中全体にマットを膨らませる伝統のマット方式の方が優れていることは言うまでもないでしょう。あくまで、お手軽さをベースにしつつ、その中で乾燥力を高めていますという理解が正しそうです。

また、この「HFK-VH1000」は運転モードも豊富です。

室温を検知しつつ、最適な乾燥を目指す「おまかせ」、運転の最初から最後までフルパワーを保つ「しっかり」、そして「ダニ対策」、運転音を抑える「静音」、快適に眠るために足元などをピンポイントに温める「暖め」などがあります。

特に「おまかせ」モードは、室内が暑い時には温風を吹き出す時間を少なく、送風時間を長くしてふとんを暖め過ぎないようにするなど、かなりお利口なことになっています。もちろん、室内が寒い時にはその逆となるように自動で切り替えてくれるのです。

このように、お手軽タイプながらかなり高機能なふとん乾燥機となっている「HFK-VH1000」ですが、その基本的な仕様は、旧モデル「HFK-VH880」と変わりません。

旧モデル「HFK-VH880」と比べると、運転音を抑える「静音」モードの運転音がより小さくなっていたり、「ダニ対策」の運転時間が短くなっていたりと確かに進化しているところもあるのですが、決定的な違いというより、マイナーチェンジと言った方が良さそうです。

新機能として、この「HFK-VH1000」では、ダニ対策コース専用の「天然ハーブデオドラント剤」を使うことで、ダニ対策の効果を高めることが出来るようになっていますが、これは機能が増えたということではなくて、デオドラント剤の種類が増えただけです。

何しろ「デオドラント乾燥」は、U字型アタッチメントの根元のスペースにデオドラント剤を入れるだけの単純な仕組みとなっていて、「デオドラント乾燥」自体は、旧モデル「HFK-VH880」でも可能です。

要するに、旧モデル「HFK-VH880」の時には、ニオイ対策用のデオドラント剤しかなかったのが、今回新たにダニ対策用のデオドラント剤が増えたということなのです。

特に説明はありませんが、おそらく旧モデル「HFK-VH880」でも新しいダニ対策用の「天然ハーブデオドラント剤」を使うことが出来るでしょう。ちなみに、「天然ハーブデオドラント剤」は、ニオイ対策用のデオドラント剤よりも単価が高くなっています。

旧モデル「HFK-VH880」のデオドラント乾燥がすごく好評だったので、より効果的なデオドラント剤を開発したのか、、、それとも、本体の機能をこれ以上進化させるのは大変なので、とりあえず新しいデオドラント剤を投入することで新製品感を高めることにしたのか、、、どちらかというと後者の可能性を感じてしまうのですが、新しい「HFK-VH1000」を購入すると、どちらのデオドラント剤もサンプルが付いてくるので、メーカーがこだわるデオドラント剤の威力を試すことは出来そうです。

香りにこだわらない場合は、旧モデル「HFK-VH880」を選んでも大きな差はなさそうですが、この2つのモデルに大きな差がないことは市場価格にも反映されていて、旧モデル「HFK-VH880」と、この「HFK-VH1000」の本体価格にはあまり差がなかったりします。

なので、結局新しくアッとドライシリーズを購入する場合は、この「HFK-VH1000」を選んだ方がベターという場合が多そうです。

まあ、ライバル製品と比べると本体価格はちょっと高めですが、その分高機能なモデルと言うことは出来るでしょう。

■アッとドライ HFK-VH1000のスペック

発売2018年11月
サイズ幅283×奥行217×高さ338mm
重さ4.3kg
消費電力最大680W
乾燥時間(ふとん標準)30分
乾燥時間(ダニ対策)100分
付属品くつ乾燥アタッチメント、デオドラント剤(6包入り)、ふとん乾燥アタッチメントホルダー、ダニ対策専用天然ハーブデオドラント剤(3包入り)

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