象印の誇る高級炊飯器、極め羽釜シリーズ。その特別仕様モデルです。
本気で特別な炊飯器
この「NP-WS10」の何が特別なのか?
ベースとなっている「NP-WA10」も十分高機能な製品ですが、この「NP-WS10」は、なんと、内釜が南部鉄器なのです。
南部鉄器!?
伝統工芸品じゃないですか!?
ちなみに、純粋な鉄素材の内釜は初だそうです。
本当に南部鉄器なので、内釜は一つ一つ手作りのようです。
、、、。
これは、、、スゴい、、、。
そして、伝統工芸品というだけではなく、南部鉄器は熱効率も高いようです。
“この国のものづくりが生んだ、特別な羽釜”ドーン!
メーカーがふんぞり返るのも納得です。
しかし、内釜の外観を見る限り、おそらくですが工芸品的な価値はあまり無いと思われるので、収集目的での購入は控えた方が良いと思われます。
そして、ベースモデル「NP-WA10」と比べると年間消費電力量が大きくなっています。
「NP-WA10」の75.9kwh/年に対し、この「NP-WS10」は76.1kWh/年なのです。
わずか0.2kWhではありますが、熱効率が良いという割には大したことないじゃないか、という気もしてきます。
しかし!
実は、炊飯1回あたりの消費電力量は「NP-WA10」の150Whに対し、この「NP-WS10」は147Whと効率で上回っています。
どういうことなのでしょうか?
そうです。
保温の消費電力量が「NP-WA10」の14.7Whに対し、「NP-WS10」は15.5Whと効率が下回ってしまっているのです。
、、、。
どうやら南部鉄器といえども、熱しやすく冷めやすい、という古来からの言い伝え通りの鉄の性質からは逃れられないということのようです。
しかし、わざわざご飯を南部鉄器で炊いてやろうという人が、長い保温をするとはあまり考えにくいので、大きな問題ではないでしょう。
ベースモデル「NP-WA10」と南部鉄器モデル「NP-WS10」の違いは基本的には、この内釜の素材の違いだけですが、南部鉄器モデル「NP-WS10」には「かまど極め」という炊飯メニューが搭載されています。
これは、おこげの香ばしさを楽しむメニューとされていて、さらにおこげの付いたご飯をお粥にして楽しむ「湯の子」メニューも独自搭載されています。
ベースモデル「NP-WA10」にも「ふつうおこげ/炊きこみおこげ」という「おこげ」メニューがありますが、伝統工芸品のおこげはひと味違うということなのでしょう。
この「NP-WA10」の売り出し価格は147,000円。ベースモデル「NP-WA10」よりさらに2万円高額な価格設定となっています。
南部鉄器の内釜に2万円。
もうこれは完全に、せっかくなら伝統工芸品の釜で炊いたご飯が食べたい!というプチセレブ、或いはそんな気分を味わいたい人向けの製品と言えるでしょう。
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