三菱電機の除湿機でお馴染みとなっている赤外線を利用したセンサー「部屋干し3Dムーブアイ」を搭載していないタイプの衣類除湿乾燥機です。
三菱 衣類乾燥除湿機 コンプレッサー式 木造19畳/鉄筋39畳 MJ-180MX(ホワイト)
それだけとは言わないまでも、三菱電機の衣類乾燥除湿機の大きなアピールポイントであるはずの「部屋干し3Dムーブアイ」を搭載していないとなると、この「MJ-180MX」は一体何を特徴としているのでしょうか?
この「MJ-180MX」の最大の特徴。それは、パワーです。
除湿量は、50Hz地域で1日最大15.5リットル。60Hz地域では18リットルにも達します。
キャッチコピーも「大家族や子育てまっさかり世帯向けには、パワフル大容量モデル」となっています。
なるほど。
ドカッと洗濯物があるんだから、送風するポイントを「部屋干し3Dムーブアイ」のライトで照らしたりなんてチマチマやってられないよ!
というわけです。
部屋の空気をともかくドンドン吸い込んで、ドンドン乾かして、気がついたら部屋に干してあった洗濯物も乾いてました。
みたいなノリなのだと思われます。
ただ、チマチマ動く繊細な「部屋干し3Dムーブアイ」を搭載する最上位モデル「MJ-120MX」の除湿量も、50Hz地域で1日最大11リットル、60Hz地域で12リットルとそこそこのパワーがあります。
この「MJ-180MX」がともかくパワーの強さで押し切りたいという気持ちは分かりますが、いったい「MJ-120MX」よりもどれくらい乾燥能力が優れているのかは気になってしまうところです。
しかし!
「MJ-120MX」の2kg相当衣類の目安乾燥時間は64分となっていますが、この「MJ-180MX」の目安乾燥時間は、なんと伏せられているのです!
、、、。
これはいただけません。
あのね、こちとら大家族向けにパワー勝負してるわけよ。2キロだか、3キロだか、そんな独りもんの服をチビチビ乾かすように出来てないのよ。F1マシンのスピードを1メートルの距離で測れますかってなもんよ。
と「MJ-180MX」の方は考えているというのは全くの憶測ですが、送風方向を細かく調整することが出来る「MJ-120MX」に対し、基本的にはスイングしかしない「MJ-180MX」では少量の洗濯物の乾燥能力にそれほど差が出ないという可能性はありそうです。
とはいっても、トータルの除湿能力が高いことは確かなんだから、何かそのパワーが伝わるような何かしらの数字があった方が良いような気がしてなりません。
なぜなら、単にパワー勝負ということになると、パナソニックのライバル製品「F-YHPX200」が50Hz地域で1日最大18リットル、60Hz地域で20リットルという、この「MJ-180MX」を上回るパワーを誇っているために、この「MJ-180MX」がどうしても見劣りしてしまうのです。
しかも、パナソニック「F-YHPX200」は、2kg相当衣類の乾燥時間を約40分(冬季約57分)とバシッと出してきています。
「衣類乾燥スピードNO.1」を高らかに掲げるパナソニック「F-YHPX200」だけに、スピード勝負では不利なのはよく分かりますが、この「MJ-180MX」も一応「大量の洗濯物もしっかりスピーディに乾燥」とうたっています。
このままやられっぱなしでいいのか!何か言い返してやれ!と「MJ-180MX」にゲキを飛ばしたくなります。
え?
なに?
か、かか、かかく?
価格?
2018年4月時点で、この「MJ-180MX」の本体価格が約35,000円なのに対し、パナソニック「F-YHPX200」の本体価格は約70,000円となっています。
え、2倍?
あ、ああ、なるほど、、、。価格が安いんだから無茶言うなと。
この「MJ-180MX」はパワフルな除湿能力をお得な価格で提供する、ざっくばらんな庶民派モデルと喜んで言うことが出来そうです。
■MJ-180MXのスペック
タイプ | コンプレッサー式 |
除湿能力(1日) | 15.5/18L(50/60Hz) |
衣類乾燥時間 | - |
消費電力 | 330/390W(50/60Hz) |
除湿面積(木造) | 19畳/23畳(50/60Hz) |
除湿面積(プレハブ) | 39畳/45畳(50/60Hz) |
運転モードの種類 | 衣類乾燥(標準/夜干し)・強・弱・浴室カビガード・自動除湿・湿度設定(5段階) |
搭載センサー | 温度・湿度 |
排水タンク容量 | 約4.7L |
サイズ | 高さ594×幅372×奥行281mm |
重さ | 14.9kg |
運転音 | 47dB(衣類乾燥 標準) |
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