HITACHI 光アクティブ脱臭 クリエア EP-HV700-XH
この「EP-HV700」は日立の空気清浄機シリーズ「クリエア」の上位モデルという位置付けですが、他の「クリエア」とはひと味違うようです。
「日立はエコに”光アクティブ”をたし算」
というキャッチコピーが付けられています。
えーと、、、ちょっと意味が分かりません。
「日立はエコに〜をたし算」というキャッチコピーは、様々な日立製品に共通して付けられていますが、なにしろ「光アクティブ」という言葉が分かりません。
調べてみると「光アクティブ」とは、脱臭フィルターに光触媒の活性炭を使用して、脱臭性能を再生する仕組みだそうです。
何だかスゴそうですが、まだよく分かりません。
「光触媒」とは、光によって化学反応を起こす媒介となる物質だそうです。
なんと、この「EP-HV700」においては、太陽光によって脱臭フィルターの光触媒が活性化し、脱臭力が再生するのだというのです!そして、そのためにわざわざ前面パネルを透明にしているのだそうです!!
おおー!
細かくはよく分からないけど、大事なのは、脱臭力が復活するということです!
しかも、天から降り注ぐ太陽光の力で。
おおー!!
これはいいじゃないですか!
ただし、性能が再生するのは、脱臭フィルターについてだけです。
集塵フィルターは再生しません。
まあ、そりゃそうですよね。集塵フィルターには、物体が付着している訳ですから。
さて、他にはどんな特徴があるのでしょうか?
適用畳数は24畳で、それなりにハイパワーです。
加湿量も最大約630mlと、これはかなりのハイパワーです。
ただ、タンクは2.5リットルしかないので、フルパワーで加湿し続けると4時間弱しか保ちません。
ハイパワー。
しかし、長持ちはしない。
、、、ありがちなパターンです。
フィルター構造は、光触媒の脱臭フィルターの他、スギ花粉の活動を抑制する処理をされたHEPAフィルターが集塵フィルターとなっています。HEPAフィルターは高性能フィルターの代名詞のようになっているので、これはちょっと安心感があります。
そしてもう1つ。
「ダチョウ抗体フィルター」が装着出来ることになっています。
「ダチョウ抗体フィルター」?
妙に具体的な名前も気になりますが、なんと驚いたことに、このフィルターは製品に同梱されていないというのです。
ええー!?
製品と一緒に入っていない?
、、、どういうことなのでしょう?
なんと、付属のハガキを送ると、工場から送付されてくるのだそうです。
ええー!!??
「商品価格には”ダチョウ抗体フィルター”1枚分の代金・送料が含まれてますので、新たにお支払いいただくことはありません」
、、、って、
当たり前ですよ!!!
、、、。
いったい、なぜ「ダチョウ抗体フィルター」は付属されていないのか?
「抗体の性能を維持するためにお取り寄せ」としているのだそうです。
「ダチョウ抗体フィルター」は開封後1年しか保たないことになっており、きっと新鮮であればあるほど効果が高いということなのでしょう。それにしても、ちょっと手間な感じがすることは否めません。
そして、この「ダチョウ抗体フィルター」を装着すると、風量に影響するのか、適用畳数が減少します。
空気清浄の適用畳数は24畳→18畳へ。加湿空気清浄は10〜17畳→8.5〜14畳となってしまうのです。
、、、もう、そんなフィルターいらないよ!
と言いたくなってきますが、この「ダチョウ抗体フィルター」はウイルスの活動を抑制する効果があるのだそうです。
ムムム、、、。
まあ、お金も取られてしまう訳だし、ウイルスの気になる冬などにタイミングを合わせて取り寄せたりした方が良いのかもしれません。
「ダチョウフィルター」のことは置いておいて、その他の機能を見ると、これがかなりの充実ぶりです。
「湿度」「ダスト」「ニオイ」の3つのセンサーを搭載しており、それらを活用した自動運転も可能です。
また、空気がきれいな時や、湿度が適度な場合にはファンの運転を1時間おきにするeco運転もあります。
そして、日立の空気清浄機の特徴でもあるリモコンも付属します。
運転モードに至っては、空気清浄、花粉抑制、加湿、肌保湿と4つあるうえ、2つの脱臭コースもあり、さらに前述のeco節電運転もあるため、充実し過ぎて、違いがよく分からないほど多彩となっています。
ただ、落ち着いてよく見てみると、間欠運転を様々なパターンで組み込んでいるだけのようなので、まあ、それほど気にしなくても良さそうです。
ところで、ここでちょっと気になったのが、この製品の最大の特徴である「光触媒」です。
光触媒は自然光で脱臭力を再生するため、照明の光など人工光のみの場合は、1ヶ月に1回を目安に本体からフィルターを取り出し、掃除機で掃除した後、2時間程太陽光に当てる必要があるらしいのです。
うーん、これは面倒くさい。
そっか、窓際に置いておけばいいんだ!
と誰もが思います。
ところが、「直接日光のあたる場所へ設置しない」こととなっているのです。
、、、え?
変色や変形、そして誤動作の原因となるのだそうです。
まあ、確かに電化製品に直射日光は普通NGでしょう。
しかし、この製品は「光触媒」なのですよ、、、。
前面パネルだって、そのために透明なんじゃないですか、、、。
、、、それなのに。、、、それなのに。
と、ちょっと悲しくなりますが、実際のところは「極端に自然光の弱い場所」を避ければ、問題無いようです。
押入の奥とか、開かずの間とか、そういうところに置いたらダメですよってことですね。きっと。
普通に日が射すくらいの部屋であれば、たぶん大丈夫なのだと思うことにしましょう。
本体の天日干しは厳禁です。
そんな、なかなか多彩かつ個性的なこの「EP-HV700」ですが、様々なフィルターを搭載していることにより、フィルター交換コストも若干かさみます。
光触媒の脱臭フィルター(6,825円)、集塵用のHEPAフィルター(5,250円)は交換が10年目安ですが、ダチョウフィルター(4,830円)は1年交換、そして加湿フィルター(2,100円)は3年交換です。
全部まとめると、フィルターの交換コストは1年あたり6,800円弱掛かることになるのです。
これは結構ハイコストです。
まあ、ダチョウフィルターを無視すれば、1年あたり1,970円にまで減少する訳ですが、はたして無視して良いものなのか、大変悩ましいところです。
何はともかく、光触媒で脱臭力が再生するというのは、他の製品には無い大きな特徴であることは間違いありません。空気清浄機を脱臭メインで使いたいという人にとっては、ちょっと気になる製品ではないでしょうか。
もちろん、こまめにダチョウ抗体フィルターを入れ替えれば、高いウイルス抑制能力も期待出来るのでしょう。
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