「N8 PRO+」のポイント
●基本的な性能はノーマルモデル「N8」とそれほど変わらない
●ゴミ捨ての手間を減らすダストステーションが付属
●ノーマルモデル「N8」より高性能
ノーマルモデル「N8」とだいたい同じ
この「N8 PRO+」の基本的な仕様は「PRO」の付かないノーマルの「N8」とほぼ共通となっています。大きな特徴となっているのは、精度の高いマッピング能力を備えているということでしょう。
本体上部にある出っ張りには航空機や自動車の自動運転にも使用されている「dToFレーザー」が搭載されていて、部屋の正確なマッピングを可能としています。高い精度で掃除エリアのマッピングが出来るため、バッテリー不足などにより掃除の途中で動作を中断した際、充電後に元の場所から掃除を再開する機能を備えているほか、専用アプリを介することで、掃除するエリアや、掃除しないエリアを指定したり、この「N8 PRO+」を指定のエリアに移動したりすることも出来ます。
また、ゴミの吸引を行いながら、同時に水拭きが出来ることも特徴と言えるでしょう。水拭き用のモップを本体に装着すると自動で水拭きモードとなり、水拭きモード中にカーペットを感知した場合はカーペットの上に侵入しないというお利口な機能も備えています。
清掃能力そのものに突出したものは無いかもしれませんが、ベースモデルである「N8」と同様に、ロボット掃除機として普通に使える仕様は十分に備えていると言えるでしょう。
ゴミ捨ての手間を減らすダストステーションが付属
この「N8 PRO+」に限りませんが、DEEBOTのシリーズで製品名に「+」が付いているモデルには、本体内に取り込んだゴミを専用紙パックにまとめて収集するダストステーション「Auto-Empty」が付属して来ます。最大で2ヵ月分くらいのゴミを貯めておけるようなので、ゴミ捨ての頻度は大幅に減るでしょう。ただ、専用紙パックの購入には、3枚で2,000円と、法外ではない程度の金額は必要となります。
ノーマルモデル「N8」より高性能
基本的な仕様はノーマルモデル「N8」とそれほど変わらないこの「N8 PRO+」ですが、もちろん、まったく同じというわけではありません。ノーマルモデル「N8」と比べると、この「N8 PRO+」では運転音が抑えられていたり(67dB→58dB)、吸引力がアップしていたり(2300Pa→2600Pa)、少し性能がアップしているのです。
そして最大の違いが、この「N8 PRO+」にはノーマルモデル「N8」には無い「True Detect 3D物体回避センサー」が搭載されているということでしょう。
「True Detect 3D物体回避センサー」とは、カメラと光の投射機を組み合わせて、投影した光のひずみを解析することで物体の奥行き情報などを広範囲で検出する技術だそうです。室内にあるさまざまな高さや形状の物体を3Dで検出することで、衝突を防止してくれるほか、ロボット掃除機のブラシにコード類が絡んだり、狭いスペースで立ち往生したりする走行中のトラブルを減らしてくれるのだそうです。この「True Detect 3D物体回避センサー」があった方が良いのか、悪いのかということになれば、これはもう100%あった方が良いでしょう。
まとめ
それなりに使えるロボット掃除機としてある程度の実績があるノーマルモデル「N8」をベースとして、運転音、吸引力、そして「True Detect 3D物体回避センサー」など、性能と機能がアップしているのが、この「N8 PRO+」です。これで「プロ」と言ってしまって良いものなのかどうかについては議論の余地がありそうな気もしますが、ノーマルモデル「N8」と比べれば、使い勝手が向上しているのは間違いのないところでしょう。
この「N8 PRO+」を含む「N8シリーズ」は、エコバックスのラインアップの中で高性能モデルという訳ではないので、上を見てしまうとキリがないのですが、アプリで管理出来るような高い精度のマッピング能力で効率良く掃除をして欲しいという場合、さらにゴミの吸込みと水拭きを同時にして欲しい場合は、有力な候補として浮上する可能性は十分にあるモデルと言えるでしょう。
■DEEBOT N8 PRO+のスペック
発売 | 2021年4月 |
サイズ | 直径353×高さ93mm |
重さ | 約3.6kg |
集じん容積 | 420ml |
稼働時間 | 約110分 |
稼働面積 | - |
充電時間 | 4時間 |
バッテリー寿命 | - |
乗り越え可能な高さ | 2cm |
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