コロナのコンプレッサー式、大型除湿機です。
「大きくて力持ち」
そんなキャッチコピーはついていませんが、そんなイメージの除湿機です。
除湿能力は1日でなんと、60Hz地域で18リットル(50Hzでは16リットル)。
ホームページでは、ご丁寧に「1日に1Lのペットボトル18本分」と、分かりやすいのかどうか、なんとも微妙な例えがされています。18リットルとなっていれば、1リットルのペットボトルで換算してもらわなくても、大抵の人なら伝わる様な気もするのですが、そこはカユいところまで手を届かせてやろうというメーカーの善意だと解釈しておきましょう。
ともかく、この製品の除湿量がハンパないことは間違いありません。
同社の除湿量5.6リットルの製品「CD-P6311」が「パーソナル向け」とされているのに対し、この「CD-H1812」は、「ファミリー向け」と銘打たれています。しかし、この「CD-P6311」の適用畳数は木造で20畳、プレハブで31畳、鉄筋に至っては40畳と、かなりのビッグファミリーまで対応出来るようです。
そして、この「CD-P6311」は除湿だけでなく、洗濯物の素早い乾燥に対応するため、ヒーターを搭載しています。洗濯物に温風を吹き付けることで素早く乾燥させてしまおうという大変分かり易い機能です。500Wのヒーターを使い、2kgの洗濯物を65分で乾燥します。
なかなか早いです。
しかし、早さということだけなら、パナソニック「F-YHHX120」の驚異の43分には及びません。
さらに、消費電力でもパナソニックの「F-YHHX120」が衣類乾燥時、最大705Wなのに対し、この「CD-H1812」は500Wのヒーターを加算すると、消費電力が800Wを超えてしまいます。
スピードでもコストでもパナソニックの「F-YHHX120」には及ばない、、、。つまり、この「CD-H1812」は全く検討に値しない製品なのか?
ズバリ、違います。
忘れてはいけません。この「CD-H1812」の除湿能力は18リットルです。パナソニックの驚速モデル「F-YHHX120」でも、最大で12.5リットルです。
そして、タンクの容量についても「F-YHHX120」が約3.2リットルなのに対し、「CD-H1812」はなんと6.2リットル。倍近い水を貯めておけるのです。
瞬間のスピード勝負では負けても、長時間の比較では決して劣りません。
5万円を超えて来る「F-YHHX120」に対し、「CD-H1812」は4万円前後という本体価格の差も考慮すれば、十分検討の余地がありそうです。
ただし、「CD-H1812」の大容量6.2リットルのタンクが満水になった時、その水を捨てるのが容易でないということは考えておかなければなりません。
なにしろ、6.2リットル=6.2kgです。5kgの米袋より重く、コロナ式に言えば、1リットルのペットボトル6.2本分となります。
他に気になる点があるとすれば、運転音について全く触れられていないところかもしれません。
「ツインロータリーコンプレッサー」で振動音を低減しているという説明がされていますが、どこからどこまで低減しているのか部外者には全く分かりません。小型モデルである「CD-P6311」が38dBということなので、少なくともそれよりは音が大きいのでしょう。たぶんですけど。
質実剛健。
そんな除湿機を探している場合、有力な候補となるのではないでしょうか。
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