強力な水流で口の中の汚れを洗い流す「ジェットウォッシャー」のコードレスモデルです。
パナソニック ジェットウォッシャー ドルツ コードレス EW-DJ53-W 白
普通の電動歯ブラシと比べると、だいぶズングリした外観ですが、これは本体の中に約200mlの水タンクを抱えているためで、見た目はともかく、機能を考えると致し方ないところではあります。
ただ、この約200mlの水も、「EW-DJ53」の強力な水流にかかると、わずか1分で噴出されてしまいます(フルパワーの場合)。歯磨きでは届きにくい細かな箇所の汚れを洗い流すことを得意とする「ジェットウォッシャー」ですが、1分という時間で口の中の洗浄を完璧に終わらせることは、そう簡単なことではないでしょう。
出来れば、もう少し稼働時間があった方が使い勝手は良さそうですが、洗浄力を変えずに洗浄時間を長くするためには、水タンクを今以上に大きくしなければならず、既にズングリしている外観をもっと太らせないとならないことになります。さらに本体も今以上に重たくなり、サイズと重さがアップすることで、操作性も劣ることになってしまうでしょう。それでは、この「EW-DJ53」の存在意義がなくなってしまいます。
なにしろ、この「EW-DJ53」はコードレスで使うことが出来るという点が最大の長所なのです。
「ジェットウォッシャー」には、約600mlの水タンクを備える「EW-DJ73」も存在しますが、こちらは洗面所などでコードに接続した状態で使用する据え置きタイプとなっているのです。これに対し、この「EW-DJ53」は持ち運びの出来るコードレスな上に、防水仕様となっているので、お風呂の中に持ち込んで使うことも可能です。「ジェットウォッシャー」を使う際には、水が周囲に飛び散ってしまう危険性が常に存在することを考えると、お風呂の中で使うことが出来るというのは、大きなメリットと言えるでしょう。この機動力を維持するためには、水タンクが小さいことにより、稼働時間が多少心もとないところは我慢せざるを得ないというわけです。
そして、確かにこの「EW-DJ53」の水は1分足らずで無くなってしまいますが、バッテリーは10分程度持つので、最初の1分で口の中を洗い切れなかった場合は、水を足して2回戦に突入すれば良いのです。もちろんメーカーにとってもそのような使い方は想定内なので、途中の水の継ぎ足しが容易なように本体には大きめの給水口が付けられています。
水と充電の準備さえ出来れば、超音波によって小さな気泡を発生させ、その気泡が弾けるときの衝撃波で汚れを剥がし飛ばすという、パナソニック独自の「超音波水流」によって、歯ブラシとはまた違う洗浄効果を期待することが出来るというわけです。
ただ。
この「EW-DJ53」は、旧モデルにあたる「EW-DJ52」から基本的な仕様が変わっていません。
違うのは、新しいこの「EW-DJ53」には、通常の付属ノズルである「超音波水流ノズル」の他に、矯正器具や歯並びの悪い歯間などの汚れを落とすのに役立つ「ポイント磨きノズル」が付属して来るということです。旧モデル「EW-DJ52」には通常の「超音波水流ノズル」しか付属しません。他に本体カラーの一部が変更されていますが、これは性能とは全く関係ありません。
「ポイント磨きノズル」があるのと、無いのと、どちらが良いかというと、当然あった方が良いわけですが、「ポイント磨きノズル」の価格は、通常2本組で1,400円+税です。1本だと700円相当なので、新しい「EW-DJ53」と旧モデル「EW-DJ52」の価格差がこの範囲にとどまっている場合は、新しい「EW-DJ53」の方を一応、お得と言うことが出来そうです。
■EW-DJ53のスペック
発売 | 2020年7月 |
サイズ | 高さ295×幅75×奥行85mm |
重さ | 約275g |
連続使用時間(水タンク) | 約60秒(最大水圧時) |
連続使用時間(バッテリー) | 約10分 |
充電時間 | 約1時間 |
バッテリー | リチウムイオン(寿命:約3年) |
運転モード | 水圧5段階 |
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