サイクロンよりも軽さが魅力かもしれない東芝の掃除機。トルネオV「VC-SG900X」

東芝ブランドの誇るサイクロン掃除機シリーズ「トルネオ」の本家本元であるキャニスター掃除機の最上位モデルです。

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東芝 サイクロン式クリーナー TORNEO V（トルネオ ヴィ） VC-SG900X-Rグランレッド

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東芝 サイクロン式クリーナー TORNEO V（トルネオ ヴィ）VC-SG900X-Nグランブロンズ

「トルネオ」と言えば、長く続く高性能サイクロン掃除機シリーズとして有名です。

そして、この「VC-SG900X」は、その「トルネオ」の最新モデルです。

3つの気流を駆使することでゴミと空気とを分離して、ゴミの圧縮までしてくれるサイクロン機構「バーティカルトルネードシステム」が搭載されているのはもちろん、ミクロのゴミを感知する「ゴミ残しまセンサー」でゴミの取り残しを防げます。

さらに、回転ブラシへのゴミの付着を抑える加工が施されていたり、本体を扱いやすいグリップ形状になっていたり、延長管の先のブラシにライトが付いていたり、使い勝手を高める工夫もあります。

シリーズの上位モデルであるこの「VC-SG900X」は、付属品も充実していて、通常付いてくる「すき間ノズル」の他、本格的な「電動ふとんブラシ」と、高いところや狭いところの掃除に使える「ロングアタッチメントセット」も付いてきます。

掃除機として、そつなくまとまっている感じがします。

ただ。

けっこう普通な感じがします。

別に悪いところは無さそうですが、「トルネオ」シリーズならでは、という機能は見当たりません。

実際のところ、「トルネオ」の肝となる「バーティカルトルネードシステム」についても、パナソニックがサイクロン機構内にフィルターの無いサイクロン機構を投入していたりする現状では、特別優れているという印象はありません。

かつての「トルネオ」シリーズは、ダイソンに追いつけ追い越せとばかりに、サイクロン機構の性能を追求していたような雰囲気がありましたが、ダイソンがキャニスタータイプの掃除機の開発から手を引いてしまったことでモチベーションを下げてしまったのか、東芝の資本関係が変わったことでメーカー自身の方向性が変わったのか、理由は定かではありませんが、サイクロン掃除機の頂点を目指そうという野心は、この「VC-SG900X」からはあまり感じられません。

もしかすると、この 「VC-SG900X」 の最大の魅力は、本体でわずかに2.3kg、ヘッドなどを装着した標準的な使用時の重さでも3.7kgしかないという「軽さ」かもしれません。

そういえば、この 「VC-SG900X」 のキャッチコピーは「この強さ、そしてこの軽さ」 となっています。

確かに、掃除機では「軽さ」は大きな魅力になり得ます。

ただ、以前の「トルネオ」は、もっと「強さ」の方に寄っていたような気がするのですが、手軽さを特徴とするコードレスタイプの掃除機が主役となっている現在の状況では、そうも言っていられないということなのかもしれません。

■VC-SG900Xのスペック