抜群の安定感がウリの除湿乾燥機がわずかに進化。コロナ「CD-H1817」

箱型をしたシンプルな外観をしています。

エレガントブルー↓


コロナ 衣類乾燥除湿機(木造20畳/コンクリート造40畳まで エレガントブルー)CORONA コンプレッサー方式 CD-H1817-AE

アーバンブラウン↓


コロナ 衣類乾燥除湿機(木造20畳/コンクリート造40畳まで アーバンブラウン)CORONA コンプレッサー方式 CD-H1817-TU

このシンプルな外観に文句をつけたくなる人はあまりいないと思いますが、この見た目は昨年モデル「CD-H1816」とほとんど変わりません。そして、外見がソックリ過ぎることから容易に予想できることですが、製品としての能力も昨年モデルと比べて大差ありません。

しかし、昨年モデルと変わらないからといって、この「CD-H1817」が使えない製品なのかというと、全くそんなことはないのです。

まず、この「CD-H1817」はかなりハイパワーな除湿力を持ちます。

その除湿力は、1日あたり50Hzで16リットル、60Hzで18リットルにも及びます。これは市販されている除湿乾燥機の中で最大のパワーではありませんが、確実に上位にランクされる除湿力です。そして、4.5リットルという大型タンクを備えているため、タンクが一杯になってそれ以上除湿できない!という事態が少なくて済みます。

そして、この「CD-H1817」は基本的にはコンプレッサーを使用して除湿を行いますが、乾燥能力をより必要とされる衣類乾燥モードでは、搭載している300Wのヒーターを使うことで、2kg相当の衣類乾燥時間が約46分というなかなかのスピード乾燥が可能となっています。しかも、それでいて消費電力は最大でも580W/610W(50Hz/60Hz)とそこそこに抑えられているのです。

ハイパワー&ハイスピード&省エネという除湿乾燥機に求められる要素をハイレベルで達成しているために、この「CD-H1817」はたとえ旧モデルと変わっていなくても全く問題無いのです。

それどころかこの「CD-H1817」は、昨年モデル「CD-H1816」だけでなく、そのまた前のモデル、そしてさらにそのまた前のモデルと比べても、基本的には変わっていないのですが、まあ完全にこの「CD-H1817」及びそのシリーズを市場から駆逐してしまうような強力なライバル製品が現れない以上、メーカーとしては安心してあぐらをかいていられるということなのでしょう。

しかし、メーカーのコロナも完全に油断しきっているという訳でもないらしく、この「CD-H1817」には、わずかですが新しい機能も搭載されました。

除湿の際に目標となる湿度を50%から70%の間で、5%刻みに設定が出来るようになったのです。これまでは自動運転をすると、60%前後の湿度を目指して運転を調整していたようですが、より細かく湿度を調整できるようになっています。

また、部屋の空気を循環させる「サーキュレータ」という送風モードも追加されました。

この「CD-H1817」は、もともとそれほどセンサー類などを前面に出しておらず、どちらかというと質実剛健なイメージの製品でしたが、少しずつ機能性も高めていこうということなのかもしれません。

また、このコロナの除湿乾燥機シリーズには、この「CD-H1817」が属する「Hシリーズ(大容量)」の他に「一般ルート向け商品」というカテゴリーもあり、そこに属する「BD-H187」と、この「CD-H1817」はほとんど共通の製品となっています。

メーカーとしては、どうしてもこの販路別のカテゴリー分けが必要ということなのでしょうが、旧モデルとも大差無い上に、別シリーズの製品とも同じ仕様ということになっていて、分かりにくいことこの上ないです。

しかし、じゃあそれで使えない製品なの?と言われてしまうと、まあ確かにカテゴリー分けがどうなっていようと、製品の性能には全く影響しないので、やっぱり相変わらず堅実な性能を持つ製品だと言う他ないということになるのです。

■CD-H1817のスペック

タイプコンプレッサー式
除湿能力(1日)16/18リットル(50/60Hz)
衣類乾燥時間約46分(2kg相当)
消費電力280/310W※最大580/610W(50/60Hz)
除湿面積(木造)20/23畳(50/60Hz)
除湿面積(プレハブ)31/35畳(50/60Hz)
排水タンク容量約4.5リットル
サイズ幅365×奥行202×高さ570mm
重さ12.5kg

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