「どこでもクーラー」の小型版、じゃなくて非力版。コロナ「CDM-1017」

上位モデル「CDM-1417」とかなりニアミスの外観をしています。



外観上、上位モデルの「CDM-1417」と違うのは正面の色です。

上位モデル「CDM-1417」がほぼホワイトのなのに対し、この「CDM-1017」はブルーとなっています。

もちろん、この2つのモデルは本体の色が違うだけではありません。

製品として最も重要(たぶん)であるパワーが違うのです。

上位モデルの「CDM-1417」の1日当たりの除湿量は50Hzで12リットル。

これに対し、この「CDM-1017」の1日当たりの除湿量は同じ50Hzで9リットルです。

これは大きい。

30%以上のパワー差があります。

もちろん衣類乾燥に掛かる時間も、上位モデルは2kg相当の衣類で約90分なのに対し、この「CDM-1017」は約100分とより長く時間が掛かります。

何しろパワーが違うのです。

そして、それにもかかわらず、この2つモデルは本体のサイズが同じです。

幅25cm、奥行38.6cm、高さ60cmと、単にその辺に置いておくには侮りがたい大きさはそのままとなっているのです。

えー、パワーが弱いのに大きさは同じなのー?

この「CDM-1017」へのブーイングが聞こえてきそうです。

しかも、上位モデル「CDM-1417」は重さが13.5kgと本当に侮れない重量感がありましたが、この「CDM-1017」の重さも13kgとなっていて、ほとんど変わっていません。

えー、パワーが弱いのに、ほとんど同じ重さなのー?

露骨に非難の意味が込められたブーイングがもう間近で聞こえてきそうです。

そしてそして、上位モデル「CDM-1417」と、この「CDM-1017」は全く同じ機能を持っているのです。

除湿をして、衣類を乾燥して、冷風機としても使えるマルチタイプの除湿乾燥機という基本仕様は共通なのです。

、、、。

同じスペースを占め、ほとんど同じ重さで、機能が同じなら、パワーが大きい方が良いのではないか?

当然、そんな疑問が起こって来るわけですが、これはその通り、製品としては間違いなくパワーのある上位モデル「CDM-1417」の方が優れた能力を発揮するでしょう。

ただ。

パワーが大きいことには代償もあります。

上位モデル「CDM-1417」の衣類乾燥時の消費電力は300W(50Hz)なのに対し、この「CDM-1017」は205W(50Hz)と稼働時間が同じであれば、この「CDM-1017」の方が3割以上も低消費電力です。

さらに、上位モデル「CDM-1417」の本体価格が37,000円前後なのに対し、この「CDM-1017」は29,000円前後と2割以上も安くなっています。

この「CDM-1017」はパワーでは上位モデル「CDM-1417」大きな差をつけられているものの、それよりちょっと少ない差ではあるものの、価格、消費電力においては有利になっているのです。

どちらが良いのか?

うん、これはもう完全にお財布との相談ということになりそうです。

■CDM-1017のスペック

タイプコンプレッサー式
除湿能力(1日)9/10リットル(50/60Hz)
衣類乾燥時間約100分(2kg相当)
消費電力205/215W(50/60Hz)
除湿面積(木造)11/13畳(50/60Hz)
除湿面積(プレハブ)17/19畳(50/60Hz)
排水タンク容量約5.8リットル
サイズ幅250×奥行386×高さ600mm
重さ13kg

コメント