けっこう本気の冷風性能を装備しているコロナの除湿乾燥機「CDM-1417」

シンプルとはいえ、どことなく無骨な外観をした除湿乾燥機です。



それもそのはず、この「CDM-1417」は高さ600mmとまあまあの大きさがあり、重さは13.5kgにもなるビッグサイズです。オシャレな外観とならないのも仕方ないところかもしれません。

メーカーのキャッチコピーには「移動が簡単だから、お好きな場所で除湿」とありますが、そんなに気軽に動かせなさそうな感じがするのは気のせいでしょうか?

移動は「とってを持ち、キャスターを使って移動」するようにわざわざ注意書きまであります。

この「CDM-1417」の排水タンクは5.8リットルの大容量なので、フルに除湿をしたときはその分さらに重量が増すこととなります。腰に不安がある人などにとっては、排水タンクの水は「必ず」捨ててから移動させるように、との注意書きは見逃すことの出来ない危険な要素でしょう。「凹凸のある場所、階段」では持ち上げて移動するように、との当たり前の文言がありますが、これに該当する、要するにキャスターを利用するだけでは運べない場所までこの「CDM-1417」を移動させる場合は、かなり気合を入れる必要がありそうです。

「移動が簡単」というのは、フラットな床の場合、又は力持ちの人の場合だよ、という理解をしておいた方が良いかもしれません。

しかし、この「CDM-1417」は単に図体がデカくて重たい製品ではありません。

部屋干し用の乾燥、冷風、除湿を1台で行えるマルチモデルなのです。

ただし、衣類乾燥運転でスピードを求める場合は少し物足りないかもしれません。

なにしろ、この「CDM-1417」は2kg相当の衣類の乾燥時間目安が約90分となっていますが、衣類乾燥の分野において、その早さをウリとするパナソニックのハイブリッド式衣類乾燥除湿器「F-YHPX200」などは2kg相当の衣類の乾燥時間はわずか約40分と、この「CDM-1417」の半分以下の時間で乾燥してしまうのです。

ただ、冷風と除湿については頼もしさがあります。

冷風モードでは、室温より最大マイナス11℃も低い冷風を吹き出してくれます。もちろん本体後方からは吹き出す冷風を上回る熱い排気が出るので、室内全体の室温トータルでは上昇してしまいます。なので、基本的には冷風が当たる場所だけ涼しくなれば良いという場合にしか使えません。

しかし、この「CDM-1417」には廃熱ダクトが付属するので、排熱を室外に出すことで室温の上昇を抑えることも可能です。そして、別売りの専用のダクトパネルを窓に取り付ければ、クーラーの様に使用することさえ可能なのです。もちろん、本体の移動は完全に制限されてしまいますが、エアコンが取り付けられない場所などの空調機器になり得るのです。「どこでもクーラー」という呼び名はここから来ているわけです。また、吹き出される温風を押し入れなどのスポット乾燥に利用することも出来たりします。

除湿についても、除湿量は1日最大14リットルとかなりのパワーを誇ります。大容量タンクのおかげで満水時には本体を危険な重さまで導くものの、その分水捨ての回数は少なくてすみます。

「移動が簡単」だから色々な場所でお手軽に使うというより、排熱の方向を考えて計画的に使用することで、効果を発揮しそうな製品といえるでしょう。

■CDM-1417のスペック

タイプコンプレッサー式
除湿能力(1日)12/14リットル(50/60Hz)
衣類乾燥時間約90分(2kg相当)
消費電力300/330W(50/60Hz)
除湿面積(木造)15/18畳(50/60Hz)
除湿面積(プレハブ)23/27畳(50/60Hz)
排水タンク容量約5.8リットル
サイズ幅250×奥行386×高さ600mm
重さ13.5kg

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