メタリックピンク↓
Panasonic MC-SS320GX-P メタリックピンク
シャイニーシルバー↓
Panasonic MC-SS320GX-S シャイニーシルバー
パナソニック、サイクロン式掃除機のメインモデルとなります。
ただのサイクロン式ではありません。
「ダブル反転気流」の遠心分離式サイクロンです。
まるで、遠心分離式でないサイクロンが存在するかのようなネーミングですが(実際そうなのですが、、、)注目はもちろんそこではありません。
「ダブル反転気流」とは何なのか?
そのネーミングの通り、ダストボックス内でメッシュ状のフィルターを挟み、2つの気流が異なる向きで回転しているのです。
おおー。
イメージ図を見ると、何だかスゴそうです。
しかし、何のために異なる向きの気流が必要なのか。
外周を回る外側の風は、高速回転の遠心分離でゴミと空気を強力に分離するそうです。
まあ、これは普通です。
では、内側を回る逆向きの風はというと、、、
「内部に入り込む”細じん”をブロック」するそうです。
、、、ん?
ブロックする必要があるということは、ゴミと空気を強力に分離出来ていないということなのでは、、、?
「外側と内側で気流が逆方向。ゴミが中に入りにくく、空気を内部に通す構造」とあります。
外側の気流で分離できなかったゴミに対し、内側の風が壁のように立ちはだかるということのようです。
しかし、空気は内部に通す、、、と。
、、、ホント?
、、、その空気にゴミが入っているんじゃないの?
という疑問が起こりますが、うまいことなってるのかもしれません。
そう、そして実際うまいことになってるのです。
もし、ここを通過しても「逃がさんフィルター」で目に見えないホコリもキャッチしちゃうのです!
つまり、、、やっぱりホコリも通過はしているようです。
そして、フィルターの名前が「逃がさんフィルター」、、、。
たいへん申し訳ないのですが、ちょっと「逃がして」しまいそうな印象を受けます。
あくまで印象ですが、、、。
実際は「逃がさんフィルター」を通過した空気はさらに「ULPAフィルター」を通過して排気されます。
「ULPAフィルター」は「HEPAフィルター」よりもさらに高性能なフィルターなので、「ULPAフィルター」が機能している限りは特に問題なさそうです。
ただ、この製品がサイクロン式かというと、ちょっと疑問も残ります。
サイクロン機構を搭載しているのは間違いないですが、集塵能力は一重に「逃がさん」君に掛かっているような感じがしてしまいます。
某ダイソン製品のように「サイクロン」に全てを掛けているという感じはありません。
しかし、要はゴミを集めれば良いのであって、完全サイクロン式である必要は無いという考え方も十分可能です。
実際、この製品の最大の魅力は集塵機構ではありません(集塵機構が全くダメということでもありませんが)。
この「MC-SS320GX」の最大の魅力、、、それはズバリ、「ヘッド」でしょう。
ヘッドに2種類のブラシが装着され、じゅうたん、フローリングのどちらも対応出来る上、ヘッド内でマイナスイオンを発生させることで静電気で床に吸着している微細なホコリを吸い取るという、「菌までふき掃除」機能も備えています。
LEDランプでヘッド前方を照らしてゴミを判別しやすくする「LEDナビライト」、ノズルの上部から吸気して、浮遊するハウスダストも吸込む「エアダストキャッチャー」、ワンタッチでヘッドから「子ノズル」を分離して、素早く狭い場所を掃除出来る「親子のノズル」と、もうこれでもかと言わんばかりの山盛り機能を搭載したヘッドなのです。ブラシが壁際までしっかり届くようになっているのもグッドでしょう。
これだけの機能が詰め込まれれば、ノズル等込みの重量が、7.1kgとちょっとというか、かなり重たくなってしまうのは致し方ないのかもしれません。
そして、ヘッドだけではありません。
パナソニック、おなじみの「エコナビ」を搭載しています。
床がじゅうたんか、フローリングかを判別するセンサーと、約20ミクロン(!)のゴミを感知して、ゴミの残り具合を判断するセンサーが搭載されていて、ゴミの量に合わせてブラシの回転数を制御してくれるのだそうです。
20ミクロンとは、0.020ミリです。100分の2ミリ。
20ミクロンサイズのゴミが残っているかを知らせてくれるランプも付いています。
自分ではすっかり綺麗に掃除出来たつもりでも、全然ランプが消えなかったりすると、ちょっと嫌な気分になりそうですが、ランプが消えれば、その分、余計にすっきりするはずです。たぶん。
そして、このハイテクエコナビ搭載により、年間約37kWhの省エネが見込めるのです。
電気代にすると、年間約800円!
、、、うーん、微妙!
ですが、無いよりはあった方が良いに決まっています。
ゴミ捨てもワンタッチで蓋が開くので、手間では無さそうです。
フィルター(逃がさん君)も水洗い可能なので、長持ちしてくれそうです。
フィルターチェックのランプも付いていますし、何より、電源を入れるたびに自動でフィルターを振動させ、ほこりを振るい落としてくれるのだそうです。
、、、。
ほこり振り落とし機能、、、。
ますます、サイクロン式のイメージからは遠ざかり、「逃がさん」君への依存度が高まってしまう感じですが、これだって付いている方が良いに決まっているのです。
さらに言えば、「ナノイー」発生装置も搭載しています。
ナノイーを発生させ、空気中のチリやほこりを帯電させることで、例の「逃がさん」君が電位差で捕集しやすくなるのだそうです。
また「逃がさん」君に頼ってしまう上に、ヘッド内のマイナスイオンだけでは飽き足らず、ナノイーでも帯電させてしまうという帯電尽くしです。
ただ、ナノイー発生は吸込み口から最も離れた本体後方上部です。
そんなに遠くで帯電させても意味が無いのでは、、、という気もしてしまいますが、ナノイーの寿命は何と600秒もあるそうなので、きっと何かしら意味があるのでしょう。
機能盛りだくさんのヘッドとハイテクセンサー、そして不動の「逃がさん」君。
恐らく、いやほぼ間違いなく、サイクロン機構の性能自体は某ダイソン製品に劣るでしょう。
しかし、この「MC-SS320GX」が日本人の要望を数多く取り入れている製品であることも確かです。
某ダイソン製品よりもはるかに静かな54dBという静音性も考慮に入れれば、十分検討に値する製品と言えそうです。
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