フィリップス「ソニッケアー」ラインアップ(2023年4月)

電動歯ブラシの最有力ブランドの1つ、ソニッケアーのラインアップです。
ソニッケアーは根本的にシリーズや製品の数そのものも多いということもありますが、ちょっとした付属品の違いやカラーの違いなどでもモデルの型番が分かれていて、それでいてメーカーのウェブサイトなどを見ても、モデルごとの違いがイマイチ分かりにくいという、ユーザー志向とは言いがたいラインアップとなっています。同じシリーズ名を名乗っていても、搭載されている機能が違っていたりして、油断が出来ないところがあります。
そしてこれはソニッケアーに限ったことではありませんが、メカニカル的な進化が限界に近づいたせいなのか、近年はアプリ連携などのソフト面の充実で差別化を図っているようです。
替えブラシも次々と新しい製品が投入されていますが、独自製品なので製品が触れ込み通り進化していることを信じるほかありません。替えブラシの価格の高さも有名なソニッケアーですが、きっとそれがブランドということなのでしょう。

プレステージ

現在の最上位シリーズです。使う人に合わせて細かな運転調整を自動で行ってくれる「Sense IQ」を搭載していることが最大の特徴となっています。他のモデルには無い運転モード「センシティブ」で優しいブラッシングも可能となっています。

プレステージの主要モデル「HX9992/21」「HX9992/22」

SenseIQテクノロジーで一人ひとりに合わせたオーラルケアを

2021年発売モデル。価格目安:46,000円
充電可能なトラベルケースなども他のモデルとは異なる独自仕様となっていて、別枠感のある最上位モデルです。ただ初回付属ブラシは「2本」と少なめです。

ダイヤモンドクリーンスマート

新テクノロジーの「Sense IQ」こそありませんが、アプリとの連携でリアルタイムのブラッシングガイドが可能となっている上位シリーズです。豊富な5種類の運転モードがあり、下位のモデルには無い「舌磨き」モードを搭載していることも特徴となっていますが、ごく一部には「舌磨き」の無い運転モード4種類のモデルも存在しています。特に明記されていないので注意が必要でしょう。また投入時期の違いにより、初回パッケージに付属する替えブラシにも違いがあるので、こちらも注意が必要です。

ダイヤモンドクリーンスマートの主要モデル「HX9934/59」

高い歯垢除去力と多彩な機能・アクセサリーを求める方へ

2021年発売モデル。価格目安:49,000円
ソニッケアーの特徴とも言える充電機能付きのグラス、充電機能付きのトラベルケースが付属するほか、最新の替えブラシである「A3プレミアムオールインワン」ブラシが初回付属してきます。「Sense IQ」を搭載していない従来型ソニッケアーの最高峰に位置するモデルです。

型番モデル
本体色が異なるだけの同等モデル:「HX9934/60」
初回付属ブラシの組み合わせが異なる同等モデル:「HX9934/69」
「ブラシヘッドホルダー」が付属するオマケ付きモデル:「HX9954/58」
運転モードが1つ少なく、付属品も少ない要注意なモデル:「HX9911/66」
本体自体は同等モデルながら、初回付属ブラシが旧型となっているモデル:「HX9934/15」「HX9934/05」「HX9924/05」「HX9924/15」
本体自体は同等モデルながら、初回付属ブラシが旧型となっていて、オマケとして「ブラシヘッドホルダー」が付属するモデル:「HX9954/55」「HX9964/55」
その他、すでに発売が終了している旧モデルも存在しています。最新の替えブラシである「A3プレミアムオールインワン」ブラシが付属するかどうかが、発売の新しさを確認する1つの方法かもしれません。

ダイヤモンドクリーン9000

4種類の豊富な運転モードを搭載している上位シリーズ寄りの実力派シリーズです。上位シリーズとの違いはリアルタイムでブラッシングをガイドするアプリとの連携機能が無いところです。充電機能付きのグラスやUSB充電機能付きのトラベルケースなどの便利な付属品がありますが、どちらも付属してこない廉価モデルも存在するので注意が必要です。

ダイヤモンドクリーン9000の主要モデル「HX9911/67」「HX9911/72」

その歯の輝き、まるでダイヤモンド

2021年発売モデル。価格目安:31,000円
本体の仕様は共通ですが、主要モデル「HX9911/67」「HX9911/72」とは付属品が異なる別モデルが複数存在します。2023年に新しく登場したモデルには、充電機能付きのグラス、そして充電機能付きのトラベルケースが付属して来ないので注意が必要です。

★別型番モデル
初回付属ブラシが1本多いオマケ付きモデル:「HX9911/57」「HX9911/58」
新しく登場した付属品カット版モデル:「HX9911/81」「HX9911/82」

エキスパートクリーン

機能的には「ダイヤモンドクリーン9000」に劣らない実力派シリーズです。ただ、充電機能付きのグラスや充電機能付きのトラベルケースなどが付属して来ないなど、オプションが差が付けられているようです。また同じ「エキスパートクリーン」の中でも運転モードが少なかったり、初回付属ブラシが少なかったりする廉価版モデルが存在するので注意が必要です。

エキスパートクリーンの主要モデル「HX9692/12」「HX9692/11」

アプリ連動でより良いブラッシングを求める方へ

2021年発売モデル。価格目安:28,000円
同じ「エキスパートクリーン」でありながら、主要モデル「HX9692/12」「HX9692/11」と比べて、運転モードや初回付属ブラシが少ないモデルが存在します。初回付属ブラシは購入すれば同じものを使うことが出来ますが、運転モードはどうにもならないので、購入時に注意が必要です。

★別型番モデル
本体カラーが異なるだけの同等モデル:「HX9692/13」
運転モードが4→3種類に少なく、初回付属の替えブラシも少なくなっている廉価版モデル:「HX9601/11」「HX9601/12」
2本セットモデル。運転モードは4種類あるものの、初回付属の替えブラシは少ないモデル:「HX9692/21」

プロテクトクリーン

そこそこの価格でそこそこの機能を搭載することで、ユーザー受けの良さを目指していると思われるシリーズです。全モデルがブラシの押し付け過ぎを防止する「過圧防止センサー」を搭載しているところが大きな特徴となっています。その他の仕様の充実度合いに従って「プレミアム」「プラス」「ノーマル(表記なし)」の3種類にクラス分けされています。狙い通り主力シリーズとなっているようですが、選択肢をなるべく増やそうとしたことと引き換えに、このシリーズに属するモデル数が莫大なものとなっています。その結果、同じシリーズ名を名乗りながら微妙に仕様が異なるモデルが混在することとなり、ソニッケアーラインアップ全体の分かりにくさの元凶のシリーズと言えるかもしれません。もちろん、製品自体には大きな問題は無いのでしょう。

プロテクトクリーン〈プレミアム〉の主要モデル「HX6877/55」「HX6870/56」

歯垢除去力、やさしさ、自然な白い歯、全てを求める方へ

2021年発売モデル。価格目安:25,000円
3種類の運転モードと3段階の強さ調節が可能な「プロテクトクリーン」の最上位モデルです。

★別型番モデル
本体カラーが異なるだけの同等モデル:「HX6877/56」

プロテクトクリーン〈プラス〉の主要モデル「HX6421/11」「HX6421/13」

気になる歯の着色をクリア。自然な白い歯へ

2021年発売モデル。価格目安:14,000円
2種類の運転モードがありますが、強さ調節は出来ない「プラス」です。当初登場した「プラス」モデルでは「プレミアム」と同じ3段階の強さ調節が出来るモデルが中心だったのですが、「プラス」モデルにおいては強さ調節機能はカットされる方向なのかもしれません。また、シリーズの中には充電中に紫外線で替えブラシを除菌することのできる装置が付属するモデルもあります。販売ルートが異なるために型番が異なるモデルや、初回付属の替えブラシの組み合わせ、本数が異なるモデルが多数存在していて、前述の機能面の違いなども含めて、大変分かりにくいシリーズになっていると言えるでしょう。

★別型番モデル
初回付属の替えブラシの組み合わせと本数が異なるモデル:「HX6839/66」「HX6419/66」「HX6830/67」「HX6410/67」「HX6421/02」「HX6428/03」「HX6421/12」「HX6421/14」HX6830/67」
3段階の強さ設定が可能なモデル:「HX6467/68」「HX6457/68」「HX6466/69」「HX6456/69」「HX6463/68」「HX6453/68」
充電機能付き紫外線除菌器台が付属するモデル:「HX6839/54」

プロテクトクリーン〈ノーマル〉の主要モデル「HX6809/71」

しっかり歯垢を除去したい方へ

2021年発売モデル。価格目安:10,000円
運転モードは「クリーン」の1種しかありませんが、強さの調節は2段階で出来るノーマルの「プロテクトクリーン」です。

★別型番モデル
初回付属の替えブラシの組み合わせが異なるモデル:「HX6803/72」「HX6806/71」「HX6806/72」
初回付属の替えブラシの種類(本数)が3本→2本に減っているモデル:「HX6809/71」
初回付属の替えブラシの種類(本数)が3本→1本に減っているモデル:「HX6801/71」

プロテクトクリーンのその他のモデル「HX6403/71」

しっかり歯垢を除去したい方へ

2022年発売モデル。価格目安:14,000円
2本組セットのモデルです。「プレミアム」と同じ3種類の運転モードを備えていますが、強さの調整は出来ないモデルです。モデル名は「ProtectiveClean 5100」となっていて、「4500」の「プラス」と「6100」の「プレミアム」の間に位置するモデルとなっています。

3000シリーズ

現状のラインアップでは「3100シリーズ」となっている廉価モデルです。必要最小限の機能と付属品に絞ることで、低価格(あくまでソニッケアー基準)を実現しています。ブラシの押し付け過ぎを防止する「過圧防止センサー」は搭載されていて、比較的小さくて取り扱いのしやすい本体サイズや、充電時間の短さなどを考えると、むしろ「プロテクトクリーン」よりもコストパフォーマンスは高いという評価をすることも可能でしょう。

3000シリーズの主要モデル「HX3671/23」

スリムで軽量、使いやすいベーシック機能をお好みの方へ

2021年発売モデル。価格目安:8,000円
通常は付属する充電器台の電源アダプタさえも省略された廉価モデルです。ただ、過圧防止センサーは搭載していて、単純に歯磨きをするだけの能力については上位のモデルと比べて大きく劣るわけではありません。初回付属する替えブラシも「クリーンプラス」1本のみというシンプル構成となっています。

★別型番モデル
初回付属の替えブラシとして「クリーンプラス」「ホワイトプラス」の2本が付属するオマケ付きモデル:「HX3672/23」
初回付属の替えブラシとして「ホワイトプラス」1本のみが付属する美白指向モデル:「HX3671/33」「HX3671/35」
「ブラック」と「ホワイト」の本体2本セットのモデル:「HX3675/24」

2000シリーズ

現状のラインアップでは「2100シリーズ」となっていて、廉価版の「3100シリーズ」よりもさらに低価格な位置づけとなるシリーズです。「3100シリーズ」からブラシの押し付け過ぎを防止する「加圧防止センサー」がカットされています。「2000」シリーズと銘打ちながら、モデル名が3000番台なのは分かりにくいような気がしますが、まあ余計なお世話でしょう。

2000シリーズの主要モデル「HX3651/31」「HX3651/32」

スリムで軽量、使いやすいベーシック機能をお好みの方へ

2022年発売モデル。価格目安:5,000円
充電器台の電源アダプタさえも省略されているのは「3000シリーズ」と同様ですが、「3000シリーズ」では搭載されていた「過圧防止センサー」もカットされています。電動歯ブラシの扱いに慣れていて、ブラシの押し付け過ぎの心配が無い人であれば大きな差はないかもしれません。初回付属する替えブラシは「ホワイトプラス」1本で、なぜかステイン落とし寄りという構成になっています。

★別型番モデル
初回付属の替えブラシとして「クリーンプラス」1本が付属するモデル:「HX3651/21」「HX3651/22」

ソニッケアーキッズ

その名の通り、そして本体の見た目からも分かる通り、子供向けのモデルです。電動歯ブラシとしての機能に優れたところはありませんが、子供が歯ブラシを楽しめるようなオマケゲームがアプリで楽しめたり、20か国以上の言語設定が出来て、語学の学習にもなるという少し過剰気味の触れ込みもされています。

ソニッケアーキッズの主要モデル「HX6322/06」

楽しみながら身につける、上手な歯磨き

2021年発売モデル。価格目安:7,500円
歯磨きを継続することで、アプリ内でキャラクターを育成するゲームが付属します。

★別型番モデル
初回付属の替えブラシが2本→1本に減っているモデル:「HX6326/03」

Philips One

乾電池式のモデルです。充電池を使用する通常のソニッケアー製品と比べて、本体も安価で替えブラシも若干お安くなっているので、コスト的に魅力のあるモデルです。サイズも小さく、重さもかなり軽くなっているので取り回しもしやすそうです。ただ、ブラシの振動数は、約31,000ブラシストローク/分→約13,000ブラシストロークへと大幅に少なくなっています。また替えブラシは通常のソニッケアー製品との互換性はありません。

Philips Oneの主要モデル「HY1100/01」「HY1100/02」「HY1100/03」「HY1100/04」

いつでもどこでも、ワンランク上のブラッシングへ

2021年発売モデル。価格目安:2,900円
カラフルな本体色を含めてお手軽感が特徴と思われる乾電池式モデルです。魅力的な機能は特に搭載していないので、単純に手動のブラッシングをアシストする製品ということでしょう。

★別型番モデル
パッケージに乾電池が1つ多く付属するモデル:「HY1100/31」「HY1100/32」「HY1100/33」「HY1100/34」