本体より中身がポイントになる除菌機器。エレコム「エクリアミスト for Pro」

シンプル&コンパクトなスクエアタワー型です。


エレコム エクリアミスト プロ(エクリアゼロ for Proシリーズ専用) HCE-HU1906AWH

地球規模で広がるコロナ危機により、がぜん注目を集めていると思われる空間除菌機器です。

この「エクリアミスト for Pro」を手掛けているエレコムについては、PC周辺機器の会社という印象を持たれている場合が大半だと思われますが、「エクリア」ブランドでヘルスケア関連の製品も数多く取り扱っています。

「エクリア」ブランドでは、いくつかの「エクリア ミスト」が加湿器としてラインアップされているのですが、そこにはこの「エクリアミスト for Pro」はありません。

実はこの「エクリアミスト for Pro」は、法人向け製品として別扱いとなっている製品なのです。

なぜ法人向けなのか?

詳しい説明はありませんが、この「エクリアミスト for Pro」が、「加湿器」を名乗っている通常の「エクリア ミスト」とは異なり、「除菌消臭製品」となっていることと関係があるのは間違いないでしょう。

なにしろ、この「エクリアミスト for Pro」 は単なる「加湿器」ではなく、エレコムが同じく取り扱っている次亜塩素酸水「エクリア ゼロ for Pro」を本体のタンクに投入することで、部屋の広さに最適な量の次亜塩素酸水を自動で噴霧してくれるという特殊な役割を持った装置なのです。

一応、タンクに普通の水道水を入れれば、普通に「加湿器」として使用することが出来るのですが、その場合はこの「エクリアミスト for Pro」の「for Pro」の部分は、ほぼムダになっていると言っても過言ではないはずです。

次亜塩素酸水は、医療用や食品の除菌用にも使用されていて、ウイルス対策にも効果的とされています。

同じく次亜塩素酸水を放出する装置として、パナソニックの「ジアイーノ」シリーズがありますが、「ジアイーノ」が次亜塩素酸水を本体の内部で生成して放出するのに対し、この「エクリアミスト for Pro」はタンクに入れた次亜塩素酸水を放出するだけ、という大きな違いがあります。

このため、本体の大きさは圧倒的にこの「エクリアミスト for Pro」がコンパクトで、価格も安価となっています。

つまるところ、この「エクリアミスト for Pro」は「for Pro」と言いつつ、使用する部屋の広さに合わせて噴霧量を調節する機能があるくらいで、結局は噴霧器に過ぎないので、大事なのはむしろ中身の方と言えないこともありません。

詰め替え用の次亜塩素酸水「エクリア ゼロ for Pro」は、2倍に薄めて使用する必要のある通常のタイプの他に、薄める必要のないストレートタイプとして「エクリア ゼロライト for Pro」も用意されています。

詰め替え用の次亜塩素酸水は最も少ない容量のもので4リットル、大きいものでは20リットルとなっていて、このあたりが「法人向け」という言葉への説得力を感じられるところかもしれません。

感染症への対策が欠かせないものとなりそうなコロナ以後の生活において、次亜塩素酸水を噴霧するというのは、実に分かりやすい方法です。

適用面積は最大で14畳と「法人向け」の割にはそれほど広くありませんが、自動で噴霧を続けるこの「エクリアミスト for Pro」を1台置いておけば、小さなスペースの場合、それで「対策完了」と出来そうなところが実にお手軽です。タンクには銀イオンの抗菌加工が施され、「半永久的にタンク内を99.9%抗菌」とうたわれているところも安心感があります。

これから同様の機能を持つ製品が多数出て来そうな雰囲気はありますが、目に見える分かりやすい「対策」が早急に必要な場合は、有力な候補となる可能性は高そうです。

■エクリアミスト プロ(HCE-HU1906AWH)のスペック

発売2019年11月
適用床面積(除菌)6~14畳
加湿量最大300ml/時
消費電力約20W
運転音-
サイズ幅170×奥行170×高さ345mm
重さ約1.6kg
タンク容量5リットル

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